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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第23章 惣菜屋さんの筑前煮 後編 お相手:煉獄杏寿郎



「しかし…思って居たより
時間が余ってしまったようではあるが…。
少し…みくりさん。貴方との時間を俺が
欲張りたいと…、そう願っても?」


確かに 彼の言う通りに

午後は臨時休業にしたし
惣菜も午後に持ち越さない様にと

今日はそのつもりで
少な目にしか用意していなかったから

突然 時間が出来てしまったのは確かだ…


「それに、昨日は…幾分
慌ただしかった故、もっとゆっくり…。
俺としては、貴方と過ごしたいと言う物」


杏寿郎のその言葉に

思わず昨日の事を思い出してしまった

つまりはその… 彼の中では
昨日のアレでは 物足りなかったと

そう暗に言われていて

それをこれからどうかと…
そう聞かれているのだから


「あの…でしたら、杏寿郎さん
今日は…家でお夕飯を済まされますか?」


「夕食だけと言わず、
そのまま、食事の後も貴方の所で
お邪魔させて頂いても?」


その言葉に ドキリと胸が跳ねた


今から夕食までの時間…

それだけでは 足りないと

その後の時間も過ごしたいと
そう言われて


「…その様に
お考えなのでしたら…、狭い家ですが」

「どうせ一緒だ。
狭かろうと広かろうと
ひっついて過ごすのだから、
俺としては、どちらでも
同じ事の様にありますが?」


そう言われて
繋いでいた手を
指を絡めて繋ぎ直される


それだけの事なのに…

どうにも心がざわざわとしてしまって

落ち着かない

それは彼の言葉を
私が意識してしまって居るからで


「それに…お帰りになられたら。
お脱ぎになられる…のではありませんか?」

脱ぐと彼が言っているのは
今 私が着ている訪問着の事で


「それは、そうではありますが…。
でないと、折角頂いた物を。
汚れてしまったりしてもなりませんですし。
普段着る物でも、ありませんので」


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