第102章 夫婦のバレンタインデーは…後編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
「日高山じゃなくて、
こっちに泊った方が良かったか?」
「え?どうして?
あの昨日泊まったホテル
かなり良かったけど?いい所だったよ?」
カフェで一服した後は
無馬温泉定番の
ちょっとした散策が楽しめる
湯煙公園を散策して
「湯煙…でも上がってればそれらしいがな」
「まぁ、温泉街って気分がするよね。
ここが、無馬の定番スポットだし。
あ、あの河童と一緒に写真撮る?」
小さな滝の様になった噴水池には
何故か河童の銅像があって
どうしてここに河童の像があるのかを
杏寿郎がスマートフォンで調べていて
「杏寿郎、ここに説明あったよ~」
河童の謎について書かれた
説明書きを見つけたと
みくりが杏寿郎に声を掛けて来て
ここに河童の像がある理由は
北海道にある河童の伝説のある
別の温泉地からの姉妹提携の証として
寄贈されて来た河童らしい
「そうなんだ…、河童…」
自分達と河童と滝が入る様にして
写真を撮ると 湯煙公園を後にした
その湯煙公園のすぐ目と鼻の先には
無馬橋と言う川に掛かる
朱塗りのシンボル的な橋があり
周囲の古くからの温泉街の街並みと
朱塗りの橋はマッチしていて
「この辺りで、橋がバックに
入る様にして、写真撮るか?」
「うん、そうだね。写真撮ろうか…」
その風情のある温泉街の中で
赤い橋をバックに一緒に写真を撮って
無馬温泉の泉源と呼ばれる場所へ移動する
と言っても
間欠泉みたいなのがあって
吹き出したりしてる訳でもないから
この泉源から各温泉旅館に
温泉をパイプで運んでるってだけの
それだけの場所なんだけども…
「前に来た時も、ここに来たが…。
別段なにって事も無いよな…」
そう言って前にこの温泉街を
訪れた時に調整中で入れなかった
金の湯の所にある足湯を
杏寿郎と一緒に楽しんで
散策で疲れた足を足湯で癒した
足湯の後の奥さんは
ご満悦な様子だったので
年単位越しにリベンジが出来て
奥さんとしては満足したんだろうな
足湯を後にして
ぶらぶらと温泉街を散策しながら
元来たロープウェイの駅へと向かいながら
途中にある 無馬温泉神社に立ち寄って
無馬温泉って子授けにご利益のある
温泉だったんだよな実は忘れてたけど
地元民なのに近すぎて盲点だったな
「折角だし、もう授かってるが
安産祈願でも、して行くか?」