第101章 夫婦のバレンタインデーは…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
金曜日の夜を一緒に
杏寿郎と過ごして
2023年2月18日の土曜日の朝を迎えた
「おはよう、起きたか?みくり」
カーテン…明けたままで寝ちゃってたから
部屋の中に差しこんで来ている
朝の日の光で目を醒ました
「うん、おはよう…杏寿郎。
ねぇ、今、何時…?時間ある?
折角だから、この景色見ながら
一緒にお風呂入ろう…よ?」
「夜の夜景もいいが、ここから
見下ろす神南港市の景色を一望しながらの
朝風呂は贅沢だろうからな」
朝食の最終が9時からだと言うので
ゆっくりしたかったからと
最終で頼んでると杏寿郎が言って来て
ここでの時間をゆっくり取ってくれた様だった
「じゃあ、私、お湯張りして来るッ」
お風呂お風呂と鼻歌混じりに
みくりがお湯張りをしに行って
その後ろ姿をベッドの上から見送る
こんな風にゆっくり過ごせる朝も
何とも贅沢な夫婦の時間の過ごし方だなと
杏寿郎は思いながら
みくりがバスルームから戻るのを
杏寿郎が待っていると
ひょこっとみくりが
こちらを覗き込んで来て
「ねぇねぇ、杏寿郎。その前にさ…
ベランダのテーブルでコーヒー飲む?」
「あのベランダからの景色を
コーヒーと共に楽しむのは、
他所では出来ない贅沢だからな…」
ベッドに預けていた身体を
杏寿郎が起こすと
「杏寿郎?お湯は…セットしたんだけど…」
「ああ、ありがとう。みくり。
こっちは、俺がやるからな」
そう言って杏寿郎がいそいそと
コーヒーを淹れに行ったので
しばらくソファで寛ぎながら
コーヒーを淹れている
杏寿郎の後姿を眺めていた
「どうしたんだ?俺が
コーヒーを淹れてる所なんて
君は毎日見てるだろう?」
珍しい物での何でもないと言いたげにして
杏寿郎がこちらにそう言って来て
「うーん?そうでもないよ。
だって、ここはお家じゃないもん。
私の旦那さんは、本当にコーヒー
好きだなぁって見てただけだよ」
「うん?確かに俺は…コーヒーは好きだがな。
奥さんの事も…大好きなんだが?」
そう言って自分のコーヒーと
私の為に淹れてくれた
ほうじ茶を持ってこちらへ来ると
こちらにキスを求めて
顔を近付けて来るから
ちゅっとその頬にキスをして
こっちと促されて
杏寿郎の唇に自分の唇を重ねる
「ねぇ、零れちゃう…よ?コーヒー」