第101章 夫婦のバレンタインデーは…中編 お相手:煉獄杏寿郎 現パロ
その頃 杏寿郎はと言うと…
「煉獄さん、今日もお弁当なんですね」
「ああ。この頃は…自分の分の
ついでだって、用意してくれる様になったんだ」
「でも~、ついでの割には…。
冷凍食品も使ってないお弁当ですねぇ~」
炭治郎と話を杏寿郎がしていると
すぐ後ろにしのぶがいつの間にか居て
杏寿郎のお弁当を品定めしてくる
「みくりさんの、愛妻弁当ですね。
前に、煉獄さんが出張に行かれている間に
みくりさんの手料理を頂きましたが…。
この所、煉獄さんがご機嫌なのは
そのお弁当の所為ですか?それとも~」
胡蝶の言葉に思わずドキッとしてしまった
もしかして今日の仕事の帰りに
みくりとデートをするつもりで
今日は定時で帰りたいと思ってるのを
胡蝶についうっかりと漏らしてしまってたか?
それとも それを顔に出したままで
午前中仕事をしてしまってたか?
「だって、今日の煉獄さんは
いつになくやる気が満ち溢れてますから。
もしかして、今日は…定時でって
言ってましたよね?煉獄さん。
仕事終わりに、みくりさんとデートですか?
相変わらずで羨ましいですねぇ」
「そうなんですか?煉獄さん。
じゃあ、今日は定時で終われる様に。
俺も…仕事、今から始めますね!
あ、でも。愛妻弁当は、男の憧れですよね?
今度、俺も…。カナヲに…
お弁当…作って欲しいって頼んでみようかな?」
みくりは自分が悪阻で
食べれる物が限られてるし
食べられる量も限られてるからと
自分だけ弁当を用意してたけど
1つ作るなら2つ作るからと
ちょっと体調がマシになったからなのか…
そう言ってたんだが…
弁当持ち…の他の同僚にも…
羨ましい…と言われてしまって
むず痒い感じもしなくもないが
まんざら悪い気もしないのは事実で
みくりの弁当を食べながら
またみくりに
ちょっと高い 美味しいイチゴを買って帰るかと
そう杏寿郎は考えていた
ーーー
ーー
ー
私の仕事は定時に終わるから
引き継ぎの資料を作成して待ってると
杏寿郎にLINEをして置いた
すぐに杏寿郎から返事が来て
残ってる仕事が済んだら
ここまで迎えに来てくれるらしいので
お迎えが来るまでの間
ここで仕事をしながら待つ事にした
『あれ?今日は残業?』
隣のデスクの水嶋が声を掛けて来て