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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第99章 日輪刀とチョコレゐト バレンタインネタ お相手色々 裏なし



一応…塩大福を持って来たけど

でも突然 顔も知らない隊士が
見舞いに来たら…普通は驚くよね?
それも 我妻善逸と言う人について
教えて欲しいと聞くなんて…おかしいよね?

「そこに…誰か居るんですか?
どうぞ…、そこに立ってないで入って下さい」

そう中から声が聞こえて来て
コンコンと遠慮しがちにノックすると
ゆっくりとドアを開いてその中を覗き込んだ

「あの~、竈門炭治郎さん…ですよね?」

「あ、はい、俺は竈門炭治郎です。
えっと、貴方は…」

「私は…、小野寺みくりと言います。
竈門さんとは、面識は無いのですが。
隠の後藤さんから、
ある人の事をお聞きしまして。
竈門さんなら…そのある人について
何かご存じでは無いかと思いまして。
あの、少し、お時間、…構いませんか? 」

「はい!大丈夫ですよ?どうぞどうぞ。
あ、良かったら、ここに座って下さい」

床頭台の上に林檎が置いてあるのが見えて

「すいません、椅子。お借りします。
良かったら、林檎…お話のお礼と言う程
でもありませんが、剥いてもいいですか?」

「あ、え?いいんですか?」

「ええ。すいません。私の方こそ、
お休みになっておられるのに、
こんな形で押しかけてしまって…」

みくりが置いてあった
果物ナイフで綺麗に林檎の皮を剥くと
食べやすい大きさに切って
その林檎を炭治郎に差し出して来る

「あ、ありがとうございます。
あ、良かったら、小野寺さんもどうぞ」

シャリシャリと林檎をふたりで食べる音だけが
病室の中には響いていて

「あの、それで…俺に聞きたい話って言うのは」

「あの、竈門さんの知り合いの隊士に、
我妻善逸と言う隊士はおられますか?
先日の任務で、そちらの方に
助けて頂いたのですが、お礼を言えてませんので」

「ああ。善逸ですか?
善逸なら、きっともうすぐ来ますから。
ここで、待っていて貰えませんか?」

スンスンと炭治郎が鼻を鳴らして居て

もうすぐ来ると言うその言葉の通りに
ドタドタと賑やかな足音と
それと同じくらいに賑やかな声が
廊下の向こうの方から確実に
こちらに向かって近づいて来るのを感じる

「炭治郎ぉおおっ~俺、帰って来たよぉ。
ねぇ、炭治郎、聞いてくれよぉおおお~ぉ」

『もぅ、善逸さん、また貴方ですか?
お静かにして下さい』

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