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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第99章 日輪刀とチョコレゐト バレンタインネタ お相手色々 裏なし



がしっとその手に手首を掴まれて
その女の子にしか見えない
その身体顔と身体付きも華奢なのに
どこからそんな力が出るのかと

疑いたくもなる様な程の
力強い力で腕を引かれてしまって
周囲の景色が凄い速度で流れて行く

「あっあの、霞柱…」

「無一郎だよ?みくり」

呼び方が気に入らないのか
無一郎が呼び方を改めろと言いたげにして
そうみくりに対して言って来て

「あのっ、…無一郎…様」

「様はダメ」

「えっと、じゃあ、無一郎…さ…ん?」

「え?そこでさんなの?おかしくない?」

「すいませ…ん、無一郎君…で
ご容赦を…して頂きたく…あるのですがッ」

お願いしますとみくりが
無一郎に対して頭を下げて
無一郎君で許してもらいたいと訴えると

「そうなの?みくりは、
そんな事気にするんだね。
周りが、皆そう呼んでるから?」

じっと…その 大きな目で
無一郎がこちらの顔を見つめて来て

「でも、おかしいって思わない?
だって、僕はみくりって
呼んでるでしょ?みくりの事」

「いや…その、無一郎君が…私の事を
呼び捨てて貰うのは問題はありませんが…」

ジィ――――と無一郎が
みくりの方にじっとりとした
視線を向けて来ていて

えっと… 睨まれて…る?

「その話…は、前にも…聞いたよ。
でも…、不思議なんだ。人の名前なんて
どうせ聞いても忘れちゃうから、僕。
でも、みくりの名前は憶えてる。
それに、名前だけじゃない…。
今…、みたいに、…前に会った時に
話した事…、も憶えてる。
これって、おかしいって思わない?どうして?」

その大きな水色の目に私の顔を映しながら
無一郎がその顔をぐいっと傾けて来て
その仕草を見ていれば まごう事無き
美少女のそれ…でしか無いのだが…

「それは…私に…聞いて頂いても…。
私には、無一郎君が望む様な…、
そんな答えを、私が持ち合わせて居るとは…
思えない…のですが…」

「ねぇ、みくり」

「何でしょうか?無一郎君」

「甘い物は好き?」

さっきまでの答えに困ってしまう様な
質問ではなく簡単な質問に変えて来て

「ええ、甘い物は好きですが…」

「そう、なら良かった。じゃあさ…」

「はい、何でしょうか?無一郎君」

「パフェは好き?」

「好き…です」
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