第99章 日輪刀とチョコレゐト バレンタインネタ お相手色々 裏なし
「あっ、ここに居たんだ。
探したんだよ?みくり」
ニコニコと笑顔を浮かべながら
一見すると美少女にしか見えない
美少年な鬼殺隊最年少の柱である
霞柱…こと 時透無一郎に声を掛けられた
どうして?と言いたい事はいっぱいある
私は何故なら任務の帰りで
今 私が居る現在地は
霞柱である彼が 屋敷を構えていて
警護を担当してる地域とは全くの
別の方向にある場所であると言う事
探したんだよ?と軽く言って居るが
彼は何故故に 一介のしがない隊士の私を
柱である彼が探して居るのか
全く持って理解が追いつかない
会う約束をした憶えもない
「あの、霞柱…私には
一体どう言ったご用件でございましょう?」
「え?みくり、暇でしょ?今。
どうして、そんな事聞くの?変なの」
そして任務上がりで
一刻も早く休みたい…のだが
彼に暇認定されてしまっている
「だったらさ、一緒にさ。
カフェに行こうよ?いいでしょ?」
「カフェにありますか?」
「そうだよ、カフェだよ。
この辺りにさ、美味しいカフェが
出来たんだって、甘露寺さんが言ってたんだ。
だから、一緒に行こうよ。暇でしょ?みくり。
暇だよね?行くでしょ?行ってくれるよね?」
それも 勝手に暇にされてるし
一緒に新しい美味しいカフェに
行く話になってしまって居る様だ
でも恋柱の甘露寺様が
オススメするカフェなら
きっと味も美味しいしボリュームもありそうだ
「そこにね、大きいパフェがあるんだって」
ぴくっとその言葉に
みくりが僅かに反応をして
勿論その反応を無一郎は見逃して無くて
「でもね、その大きいジャンボパフェは
カップルじゃないと注文出来ないんだって。
奢ってあげるから、食べに行こうよ~。
ねぇ、いいでしょ~?みくり」
くいくいと無一郎が
みくりの羽織を引っ張って来て
下からウルウルと目を潤ませて見上げて来る
はっ 何っ この可愛い子っ
「ねぇ、お願~い。みくり。
一緒にパフェ、食べよ?ね?」
がっくり…とみくりが
項垂れると 無一郎の言葉に同意した
「わ、分かりました…。でも…霞柱…。
その、今回だけ…にありますよ?」
にこっと無一郎が笑顔になって
「うん、分かった。今回だけね?
じゃあ、ちょっと走るから…手貸して」