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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第22章 惣菜屋さんの筑前煮 前編 お相手:煉獄杏寿郎


そして迎えた 次の日

午前中の仕事を済ませると

午後は臨時休業の知らせを
店の前に念のため張り紙をして置いた

そんなに顔合わせには
時間が掛からないのかも知れないが
もしの時の為だ

昨日杏寿郎さんに買って貰った
訪問着に着替えると

みくりは鏡台に向かい
化粧を整える


あのお屋敷の中に…入る訳で

そして 屋敷の主である
彼のお父様と顔合わせする…訳で


しかしながらに

彼の父親の立場からすれば

自分の息子が6つも年上の

年齢差だけでも 
大概な物であるのに

その上 更に

子供が出来るのか出来ないのかも
定かではない 年増な上に
欠陥品の それも出戻りの中古女…

ましてや…

どこの馬の骨なのかも分からない

惣菜屋なんか営んでいる
庶民の女と結婚をしたいと
言って連れて来た日には…

いや もう これは
彼の杏寿郎さんのお父様が

私と彼との結婚なんて
許可する訳がないのは

目にも見えている事で

それをわざわざ 言わなくても
自分で考えたらいいだろうと
言う意味での

今までの 出会いたいと言う
申し出の拒否であるのなら

通りが通っていると言う物なのだが


それも ここに来て突然に
それも あちら側から


私に出会いたいと言うのは…

一体 何故なのだろうか?


恐らくではあるが
彼に何度も私と別れる様に言っても

杏寿郎さんがそうする気配がないから
痺れを切らせて

私の方から 身を引かせようかとか…

そんな 類の申し出をさせるのも
自分の中ではもう

覚悟は出来てる…のだが

トキ叔母さんには
彼と交際する事になったのは
全部 お見通しで知っていた様で

ガラガラと勝手口が開いて

「ああ、居た居た。今日は、
煉獄さん所に行くんだろ?
これ、持ってきな」

あれ?おかしいな

違和感を感じた

私 トキ叔母さんに
煉獄さんのお家へ行くって話…
してた…かしら?

そう言ってトキから手渡されたのは
西田屋の羊羹の詰め合わせだった


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