第99章 日輪刀とチョコレゐト バレンタインネタ お相手色々 裏なし
その運ばれて来た怪我人達の
処置が終わるのを待つのが
落ち着いて待っている事が出来ずに
「そうだっ、走り込みっ!
走り込みをして、気持ちを落ち着けよう!!」
そう言って蝶屋敷の周囲を走り込みして
3周ほど走って戻って来ると
「あ、炭治郎さん。炭治郎さんも
歌舞伎揚げ食べませんか?美味しいですよ?」
ボリボリと歌舞伎揚げを食べている
すみちゃん達に声を掛けられて
「えっ、すみちゃん達ッ、もう
急患の人は大丈夫なの?」
「あ~、それは、大丈夫ですよ~。
大した事なかったので、
処置だけしてお帰りになって貰いました~」
みくりっ
みくりは…どこだ?
「ごめんっ、すみちゃん、きよちゃん
なほちゃんっ、俺ッ、みくりと話しッ
ちょっとして来るからっ!!ほんと、ごめんッ」
また今度付き合うから~と言いながら
3人に手を振って
炭治郎がみくりの匂いを辿って行くと
廊下を歩いているみくりの後姿を見つけて
「みくり!待ってッ!待ってくれないか」
「炭治郎?どうしたの?そんなに慌てて…
それより、しのぶ様とは…どんな…」
ガシッと肩を掴まれて
至近距離で見つめ合う恰好になる
「みくりっ、俺…、しのぶさんから…
聞いたんだ、俺が眠ってる間…ずっと…。
俺の身体が固くならない様にリハビリ
してくれてたって話…。その…、
ずっと夢だって思ってたけど…、
俺ッ、ちゃんと…憶えてる…から。
みくりに、お礼…言いたくて…ッ」
ぼろっとみくりの大きな目から
大粒の涙が零れ落ちて来て
「お礼…なんて…、いいのっ。
炭治郎が…目、醒ましてくれて…っ
良か…った、本当に…良かった、うぅ…ッ」
そうか…あの時…俺が目を醒ました時
みくりはそこに居なかったから
「だからっ、炭治郎が…
生きててくれただけで…良いのッ。
ふ…う、ううっ…良かった…ッ」
ぐいっと自分のの指の腹で
みくりの目から零れる涙を拭って行く
「みくり、ありがとう。
お礼、何度言っても足りないけど。
ありがとうって言いたかったんだ!
みくりがそうしてくれてたから、
今だって、走ったり出来てるんだし…
まだ、体力…戻り切ってないけど…。
早めに…任務にも戻れたらいいなって…」