第98章 ポリネシアンセックスをする話 後 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
ベッドルームのドアの前まで来て
杏寿郎がそこで足を止めたから
手を繋いでいるので
みくりもドアの前で足を止める
「杏寿郎?中、入らないの?」
「奥さん、間違い探し…しないか?」
そう杏寿郎が言って来て
間違い探し…とは?どういう意味だろうか?
「え?間違い探し…今、するの?」
ポリネシアンセックスで
一緒に間違い探しの本を広げて
それに興じよう…と言う意味ではないだろうし
「実はな、ちょっとした間違いをな
このベッドルームに施してあるんだ」
探してみて欲しいと
杏寿郎が言って来て
そんな準備をいつの間にしたのかと
そんな事を思いもするが
私に気が付かれない様に
いつの間にやらこっそりと
間違い探しを仕込んでいたらしいので
良く分からないままに
ガチャっとベッドルームのドアを開いた
フワッと空気が動いて
鼻先に掠めて来るのは
私がお風呂の前に用意して置いた
アロマディフューザーにセットした
ブレンドオイルの香り…に
その中にはブレンドしていない
バラの花の香りがして
「バラのオイル…ブレンドしてないのに
バラの花の香り…が、する様な?」
今日は…ベッド上には
前の日と同じ様に
バラの花びらの造花と…
バラの花の造花を並べて置いた
ベッドの上に視線を向けて
違和感を感じた
自分が置いたバラの花の造花の数が
明らかに増えていて
そのベルベットの様な花びらの質感は
自分が用意した造花のそれとは違っていて
ベッドの方に吸い込まれる様にして
みくりが近付くと
ベッドの上のバラの花を1輪手に取って
その花に自分の鼻を近付ける
「杏寿郎っ、これ…、本物のバラの花ッ」
「まぁ、一種の賭けではあったんだがな?
奥さん、毎日ベッドの上の花を、変えてただろ?
だったら、もしかしたらバラの花びらと来たら
最終日は、バラの花を置くのかと思ってな」
「これの為に…、わざわざバラを買って来たの?」
「数、数えてくれるか?バラの」
ベッド上のバラの花を数えて欲しいと
杏寿郎がみくりに言って来て
数える前にその数が…もしかしてと
思って分かってしまって…
「こんな、ダーズンローズの贈り方ってある?」
「俺らしい…と思わないか?
みくり、これから先も
俺の奥さんで居てくれないか?」