第98章 ポリネシアンセックスをする話 後 お相手:煉獄杏寿郎現パロ
もっと感じたいとそう強請られてしまって
お互いの舌を
その唾液の味も感じ合う様にして
ねっとりと舌と舌を絡め合うと
キスの合間に視線を絡め合う
もっと…絡め合う場所を求められて
杏寿郎の手に手の指を絡め取られて
舌と舌を
目と目を絡めて
指と指を繋ぎ合わせて絡め合う
お互いにお互いを感じたいと求めあう程に
目の前に居る 相手を求めて
そして 目の前に居る 相手に求められる
自分が求めてやまない相手に
求められている事を…
至極当然の様にあったその事が
とても特別で贅沢な事だと気が付かされる
「杏寿郎…、好き…ぃ」
「俺も、君が、好きだがな」
杏寿郎…と したいなって思っていて
もっと 杏寿郎と 沢山愛し合いたいし
もっと杏寿郎と 感じ合いたいって
「ねぇ、杏寿郎…」
「そうだな。そろそろ、上がるか?
もっと、ベッドの中でゆっくりと、
奥さんを愛でて可愛がりたいからな」
「抱っこも…してくれる?」
「ああ、勿論いいぞ」
バスルームを後にして
何時もの様にして
身体を拭いてパジャマを着て
髪を乾かし合って 歯磨きをすると
水分を取って 今日も
ベッドルームまで手を繋ぐかと
杏寿郎がこちらに手を差し出して来て
ぎゅっとその手と自分の手を繋いだ
「なぁ、みくり」
「何?杏寿郎」
「一緒にお風呂に入るのも、
お互いの髪を乾かし合うのも。
俺と奥さんのルーティーンになってるが。
こうして、ベッドルームまで
手を繋ぐのもそれに入れないかと思ってな」
こうする様になったのは
今回のポリネシアンセックスがきっかけで
杏寿郎は今日それが終わってしまっても
これをこの先も継続しようと言って来て
こんな風に…二人だけの
新しいお約束を作るのも…
今しか出来ない事…になるのかも…な…って
そんな風に思うと
今のこうして杏寿郎と過ごせる
夫婦の時間が…とっても大事な
愛おしい時間の様に思えて来る
ぎゅっと絡めて繋いだ手を
確かめる様にしてみくりが握ると
「うん、そうだね…。杏寿郎…。
これも、お約束にしちゃう?」
「ああ、この数日毎日こうしてるのに、
明日からしませんって言うのもな、
それはそれで味気ない物だなと思ったんだ」
杏寿郎がそう言いながら
握った手をぎゅっと握り返して来る