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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第22章 惣菜屋さんの筑前煮 前編 お相手:煉獄杏寿郎


「あの…。
兄上?どうかなさいましたか?」

「い、いや、どうと言うことはない。
俺はお風呂を頂いて来るとしよう!
後は頼んだぞ…千寿郎」

「はい。お任せ下さい」


後の事を千寿郎に任せて
有難く 千寿郎の言葉に甘えて

身体の汚れと疲れを風呂で洗い流すと
ゆったりと湯舟に浸かる

風呂で疲れた体を癒すと

そのまま台所へ向かって
お茶を飲んで その後に

自室に下ろうとした時に


「そこに居るのは、杏寿郎か?」


そう 障子の向こうから
自分の父親である
槇寿郎の声が聞こえて来て

一瞬で 自分の気も
身も引き締まる思いがした

「え、ええ。俺でありますが…。
何か、ありますでしょうか?父上。」

ガラッ…と障子が開いて
そこには自分の父が立っていた

同じ家に住んでいて

俺は確かに
家を留守がちにするのはするが

同じ屋根の下に住んでいると言うのに

こうして 
正面から顔を突き合わすのは

何日ぶり… だろうか?

そう 自分の記憶を辿ってみると

彼女と
みくりさんと交際をする事になったと
報告をした時以来な様にもある

いや その後にも
顔をちらりとは合わせた事は
あったかも知れないが…

会話らしい会話を交わしたもの
随分と久しい様にもあった


「杏寿郎。
お前に…確認をしたい事がある」

「確認をしたい事ですか?
前にもお話はしましたが…」

槇寿郎の話を最後まで聞かずに
杏寿郎が話を始めたので
槇寿郎がそれを聞いて 顔を顰めると

「話を最後まで聞け。
俺が言いたいのはそうじゃない」

杏寿郎の行動を諭すかのようにして
そう静かに言い放った

「すいません、父上…。して、
お聞きになられたい事と仰られるのは…」


見合いをしろと言う 
話をされるのかと思って
先手を打つ様にして 断ってしまったが

どうやら 父上が俺にしたい話と言うのは
それの話ではない様だった
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