第92章 年末年始のお話 年始編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「朝は小豆雑煮にしたから、
夜は普通に焼いて食べるでしょ?お餅。
明日は、いつものお味噌のお雑煮にするね」
そう言ってキッチンで
買っていた餅を焼き始めて
餅を見ながら
大根おろしをおろしてるから
おろし餅にしてくれるつもりなのだろうが
夕食の時になって
コタツの上には
俺が買ったおせちの重箱と
中条の家から送って来た黒豆
家で作ったなますやエビが並んでいて
「ホットプレート出す?
お餅パーティーする?
私はそんなに今は食べれないけど…」
そう言いながら
砂糖醤油ときな粉と大根おろしに
白だしを混ぜた物を持って来て
「明日の朝は、お雑煮と
磯部餅にしようと思ってるんだけどね?
このおせちの重箱の空き加減で
そこにカズノコ入れたり、筑前煮
作ってるから、それ入れようかなって」
焼いた餅を一つの皿に山にしたのを
みくりが運びながら
そう明日の話をして来て
「餅、幾つ焼いたんだ?
ピラミッドになってるぞ、餅の」
「ピラミッドになってるなら10だよ、
朝のぜんざいの汁あるから、持って来るね」
そう言って朝に作ったぜんざいを
温めるとお椀に入れて運んで来て
ここにある山になった餅を
好きな風にして食べたらいいと言う事らしい
「お餅バイキング…みたいだな」
「お餅食べ放題って事?
もっと食べる?焼こうか?」
「いや、どうせ今の君は1つか2つ…
食べられるかられないかだろう?
普段だったら4つ5つは食べるだろうが…
流石に俺も餅、8個も食えば十分だからな」
奥さんは美味しそうに
ぜんざいと砂糖醤油の餅を食べていて
夕飯を済ませると
いつもの様に片付けをして
お湯張りを待ちながら
ソファで過ごしてると
「お年玉…と言う程でも無いんだがな、
お正月らしいのを用意してるんだ。実は」
そう言ってバスルームに何かを
杏寿郎がしに行って 戻って来ると
お湯張りが出来たと給湯器が知らせて来て
いつもと同じ様に一緒にお風呂に入ったのだが
湯船の中にふわふわとキラキラと光る
何かが浮かんでいるのが見えて
「杏寿郎…これ、金箔が入ってるの?」
「ああ、前は君が金箔入りの日本酒を
買って来てただろう?正月用に。
今年は金箔入りの日本酒も飲めないからな」
「確かに…、こうして見てると…
金箔入りの日本酒風呂みたいだね。杏寿郎」