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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第92章 年末年始のお話 年始編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



「前にね、杏寿郎と…初詣してから
一緒に初日の出…海まで観に行った時
あったでしょ?その時の事を…思い出してたの」

「ああ、まだ付き合って1年ちょっとの時のか?
懐かしいな…、あの頃の奥さんは…今よりも…」

「どうせっ、恥じらいも遠慮も…
しなくなったとでも言いたいんでしょ?」

「まぁ、遠慮をしなくなったのは…
俺もそうだがな?あの頃は…まだ…
奥さんに妙に遠慮してたからな…。
会う前も、何回か抜いてから…とか。
そんな事を考えてた頃だな…」

横幅の狭い処置用のベッドの上で
バタバタとみくりが見悶えていて

「やっぱり…あの頃は、
もっとしたいの…我慢してた…んだ」

「出会った頃が出会った頃だったしな、
その…そう言う事が…好きじゃなさそうと言うか。
大学時代の事が…色々とあっただろう?
いざ、付き合うってなった時も…
しばらくの間は…しない約束だっただろう?」

サラっと額を杏寿郎の手が撫でて来て

「あの頃の奥さんは…、もっと…
消え入りそうに…儚げだったからな…」

「むぅっ、どうせ、蓋を開けたら
この見てくれと違って、図太くて、
厚かましかったとか言いたいんでしょ?」

「俺は、そうは…思わないけどな…?
奥さんの良さも、素晴らしさも
旦那さんである俺が、一番良く
誰よりも理解してるつもりだ…が?」

スルッと杏寿郎の指先が
みくりの唇をなぞって来て

「奥さん…キス…してもいいか?」

「ええぇ?ここでっ?」

「俺達以外誰も居ないぞ?
あっちも正月で人が少ないから
点滴が済んだら呼んでって言ってた位だしな」

ちょっとぐらいなら大丈夫だろうと
杏寿郎が言って来て
そのまま処置用のベッドの横に
添えらえている丸椅子から
杏寿郎が身体を屈めてキスをして来て

「んっ…、キス…だけッ、深い方…はダメッ」

スルッと杏寿郎の手が太ももを撫でつけて来て
ペチンとその手の甲をはたいた

「もうっ、ダメッに決まってるでしょ?」

「奥さんは俺の奥さんなんだろう?
ちょっと、足を撫でたくらいで
そんなに怒るのはおかしくないか?」

そんな馬鹿なお約束みたいなやり取りをして
どうにも平行線な 触りたい ダメの
応酬うをどちらも譲らないままにしていると
知らない内に点滴も終わってしまって居た様で

点滴を抜いて貰って 産婦人科を後にする



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