第92章 年末年始のお話 年始編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
私の記憶が確かなら…
控えてるとは言えど…何度かイカされた様な?
そんな気がするのは気のせいなのか…
自分の身体に残る倦怠感と
お布団の中が心地のいい温かさで
そのまま いつの間にか眠ってしまっていて
次に目を醒ましたら朝になって居たので
新年早々 性的な液体で汚れたシーツを
洗濯してシャワーを浴びる事から
2023年の新年は始まった
全身さっぱりした所で 杏寿郎が
七輪に火を起こしてくれている間に
昨日話していた
小豆雑煮のレシピを探して
出汁と塩と醤油で味付けをした
小豆汁と普通に甘い小豆汁を用意した
昨日のすき焼きの残りで雑炊にして
好きなだけ食べられる様にコタツの中央に
すき焼き鍋を鍋敷きの上の置いて
お代わりを入れられる様にお玉をつけて置いた
すき焼きの締めはうどんだなと言うが
旦那さんはすき焼きの雑炊を作ったら
お鍋に一杯作っても
旦那さんが美味しい美味しいって言って
ぞっそり持って行っちゃうもんな…
杏寿郎が餅とみかんを焼いてる間に
届いていたあけおめのLINEに
かなり遅れた返事を返して…
まだ伝えてなかった知り合いや友人にも
今は眠りつわりで困ってると送って置いた
…こんな時にそれを理由にするのも
あれかも知れないけど…ッ
返すつもりで居たのに寝てしまったのは
眠りつわりの所為なので…
強ち嘘でもないんだけども…
「みくり、餅、焼けたぞ…。
ん?あれは…朝は無いのか?」
コタツの上に用意された
朝食を見て杏寿郎がそう言って来て
「はいはい。言うと思ったよ。
旦那さんが好きな、野菜のジュレ寄せね?
ちゃんと固まって、冷蔵庫で冷えてるから」
ちょっと待っててねと言いながら
みくりが冷蔵の中から
色とりどりの野菜がプルプルの
ジュレの中に閉じ込められた物が入った
ガラスのカップを持って来て
「はい、どうぞ」
「ああ、そうそう、これが無いとな。
これを食べないと、正月が来た気がしないからな」
「本当にこれ好きだね、杏寿郎…」
野菜のジュレ寄せを美味しそうに食べている
杏寿郎の様子を自分は朝食に手を付けないままで
ニコニコと穏やかな笑顔を浮かべながら
みくりが見守っていて
「ああ、色々な野菜が入ってて
色が鮮やかで宝箱みたいでワクワクするだろう?」
「テリーヌの形にするのが面倒でさ…」