第92章 年末年始のお話 年始編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
…とまぁ こんな感じに
私と旦那さんは
年越しをした訳だったんだけども
そのまま 後片付けもロクにしないで
抱き締められたままでイチャイチャして過ごして
「……そう言えば…」
「何?杏寿郎…、
新年早々シーツの洗濯からだよ?
って、新年ッ…、お正月…ってもう。
20分になってるよ?0時とっくに過ぎてるっ。
LINEッ、あけおめのLINEしないとッ」
慌てて自分のスマートフォンを
みくりがどこに置いていたかと
キョロキョロして探し始めて
「なぁ、その前に、大事な事…忘れてないか?
みくり。ここに、奥さんの旦那さんが
居るんだぞ?あけおめLINEは後で良いだろう?」
そう言って布団を捲って
ぽんぽんとそこを叩いて
ここに収まりなさいと合図をして来るから
スマートフォンを持ったままで
そこに収まろうとすると
スルッと手からそれをかすめ取られて
ベッドの頭元に置かれてしまう
「あーんっ、まだ、見てないのにぃ~」
「大丈夫だ。俺も…見てないからな」
それっ どんな理屈ッ…?と
思ってしまわなくもないけど
「ねぇねぇ、旦那さん、怒…ってる?」
「いや、別に…?」
「ね、ね、だったらさ。拗ねてる?」
「まぁ…、ちょっと…は…、な?」
「ねぇ、杏寿郎…」
「ん?何だ?奥さん」
「明けましておめでとうッ、
今年も…よろしくね?杏寿郎…」
ガバッとベッドの上の杏寿郎に抱きついて
自分の身体を杏寿郎にすり寄せる
「ああ、明けましておめでとう。みくり」
「今年は…、どんな一年になるのかな?」
「ん?きっと、今年も楽しい1年になるさ…。
俺と、奥さんが一緒で、8月には
子供も産まれるんだからな…?
それに、安定期に入ったら、旅行も行くだろう?」
「九州ッ!蜜璃ちゃんもみくりちゃんも一緒に」
よしよしとみくりの頭を撫でると
嬉しそうに目を細めるから
前髪をかき上げて額を出すと
その額にキスを落とす
「すっかり、する方に夢中になって。
新年の挨拶が後になってしまったな」
「そうだよ、全然、いつ年が明けたのか
分んなかったよ?もうこんな時間だし。
あ、でも…3分とか4分後だったっけ?」
「何分してた…かは、計算しなくていいぞ?
今は、奥さんとは普通に出来ないし、
しても、イカせ過ぎるな…だからな…」