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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第91章 年末年始のお話 年末編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



朝食は 和風の漆塗り風のプレートに

切ってあるテリーヌの詰め合わせが
あったからとテリーヌの3種盛に
出来たばかりの栗きんとんと
塩抜きをしたカズノコに
焼けたばかりのエビ
中条市の片山の家の祖母が作った黒豆煮

切るだけだからね…と
自分は何もしていないアピールをしていた
ロースハムと紅白のかまぼこが乗っていて

丁寧にかまぼこには飾り切りがしてある

うさぎの形をしたかまぼこが乗っていて

「かまぼこ…、うさぎにしたのか…」

「ここ、色の境界線で林檎の
皮剥く様に剥いて、中に入れただけだよ?」

切り方はそれだけだろうが
顔が付いてるんだがな…
俺がおせちを作るなと言ったから
暇を持て余したみくりが 
かまぼこを飾り切りにしてた様で

「今年は…、なますはいいのか?」

去年に杏寿郎になますを作るのを
手伝って貰った時の事を思い出して

「なます?材料はあるから
大根も人参も柚子も…作れるけど…。
もしかして、手伝ってくれるの?」

「今年は、去年の大晦日みたいな
失敗はしないぞ?任せてくれるか」

朝食を済ませて

用意して貰った 紅白なます用の
大根と人参をスライサーであのサイズにして
俺がそれをしている間に
みくりが昆布だしを用意していて
なますの酢を用意していた

「じゃあ、それして貰ってる間に
点滴して貰いに行く用意するね」

そう言って みくりが
身支度を整えに部屋に戻る
その背中を見送った

キッチンで下拵えをしながら
去年の大晦日とこうも違った大晦日を
今年の俺が迎えるなんて
去年のあの時の俺も思ってなかったし

大学を卒業してからずっと
あのアパートで暮らして居たが
こんな借家とは言え一軒家の
(とは言えど家賃は安くなったのだが)
(仮)の主をしてる訳だもんな

「世帯主…と言う事…だよな…、一応」

夫と言う言葉よりも 家の主…感がするしな

しばらくすると着替えをして支度を済ませた
みくりが戻って来て
俺がスライサーで丁度いいサイズにした
大根と人参でなますの拵えをすると

一緒に点滴を受けに産婦人科まで
手を繋いで歩いた
息を吸い込むと 澄んだ冬の空気が
ひんやりと肺を満たすのを感じる

「今年も…今日で終わりなんだな…」

「来年も、よろしくって事?」

「まぁ、それは日付が変わる前で良いが…」

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