第91章 年末年始のお話 年末編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「ごめんね、杏寿郎…年末なのに…
折角のお休みなのに…さ」
「別にそれは謝る事じゃないだろう?
どうだ?点滴して貰って楽になったか」
朝 顔を見た時に悪かった顔色も
今はいつも通りになっていて
こっちもして貰いに来て良かったと思ったが
「うん、明日からは…車じゃなくても
歩いて、して貰いに来れそうなくらい」
今は点滴の水分で楽になってるだけだから
食べたり飲んだり出来そうなら
今の楽になってる時にして下さいと言われて
産婦人科を後にした
「どうする?スーパーに寄って帰るか?
もう惣菜も年越しそばの具材の天ぷら
ばっかりかもしれないがな。
1日早い年越しそばにでもするか?」
「年越しそばは、明日でいいよ。
食べられそうな物、買って帰ろうかな」
簡単な物なら作れるよと言って
みくりがベーコンのブロックを買っていて
家の野菜室にあった キャベツや
玉ねぎやジャガイモ キノコとかと
ベーコンでコンソメを利かせた
トマトジュース煮と残りのベーコンを入れた
チャーハンを作ってくれたので
それで一緒にお昼ご飯にした
食べる量は少量だったが
口の中の生唾が湧いて来るのが気になる様で
カンパンは手放せない様だったが
午後は点滴のお陰で動けるようらしく
家の掃除を一緒にして
動き過ぎない様に合間に休憩を
みくりにさせながら30日は過ごした
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2022年 最後の日
2022年の大晦日を迎えて
例年だったらおせちを作っているのだが
朝…目が醒めると
みくりの姿は隣に無くて
「みくり、
今年は要らないって言っただろう?」
「うん、それは聞いたんだけどね。
三条大栗の甘露煮の瓶詰と、黒豆届いたし。
貰ったサツマイモあるから、クチナシの実もね
おばあちゃんが一緒に送ってくれたからさ。
杏寿郎が好きな野菜のジュレ寄せと
栗きんとんだけ、作ろうかなって」
去年の年末も朝食はおせちの端っこだったが
「この匂い、エビも焼いてるだろう?」
「エビは食べられるんだってば…、
それに買ったおせちのエビなんて
ちょっとだけでしょ?どうせ。
そっち食べたら、空いたスペースに
こっちのエビ入れたらいいよ」
「補充したいなら、スーパーに売ってるだろ?
詰めるだけになってるおせちの中身。
朝食済んだら、行くか?点滴しに」