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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第89章 今年のクリスマスは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ



濃厚なペリグーソースの
トリュフとマデラ酒の香りが漂って来て

「もう、食べる前から美味そうだな」

「うん、凄いトリュフの香りがしてるね」

パイ包みにナイフを入れると
ゴロゴロとした黒トリュフの塊と
たっぷりのフォアグラの姿が見えて

「奥さん、フォアグラ好きだろう?」

「もう、見るからに断面図が
美味しいって言ってるよぉ~」

普段だったら このフレンチの
提供されて来るタイミングだったりとか
量とかだったりとかに不満を感じるんだけど
今の食欲の感じには インターバルが
丁度いいペース配分な気がするな

「割と、俺としても
賭けみたいな物だったからな。
君がここで出された物が食べられなかったら
どうしようかって心配してたんだぞ?」

ニコニコしながら
幸せそうな顔をして
奥さんがパイ包みを食べていたので
その辺りは安心したが

最後の方は受付けなくなった様で
個室なのを良い事に
食べ残した分を俺に食べて欲しいと
申し出て来て頂いたのだが

次に運ばれて来たのは
オマールエビのポワレで
昨日も今朝も伊勢海老を食べて居たから
エビは平気な様で 美味しそうに
食べていてくれて安心したのだが

メインディッシュはクリスマスの
コースらしい厚切りのローストビーフで
みくりが今日こんな
美味しいローストビーフを食べたら
明日家で食べるのが馬鹿らしくなると
言って居たには言って居たんだが

その後にはクリスマスらしい
デザートの盛り合わせが運ばれて来て
色んな味が一皿で楽しめて
カシスのムースが美味しいと言って居たが

プレートの中央にそびえ立つ
クリスマスツリーに見立てた
抹茶のモンブランは
元々奥さんは抹茶が苦手なので
そこは悪阻の効果で好みが変わる事はなく
苦手なままの様で 俺が美味しく頂いたのだが

パウダーシュガーでお化粧をした
雪だるまのシュークリームは
美味しそうに食べていたので
俺の分を奥さんにモンブランの代りと言って
交換した感じにして置いた

食事を終えて 店を後にして
手を繋いで来た道を戻って行く

「旦那さんはさぁ…、色々とズルいと思うの」

「ズルい?俺がどうかしたのか?」

「結婚してる奥さんにさ、
あれやこれやと、色々さ。
ちょっとサービスし過ぎなんじゃない?」


釣った魚に餌をやらない
男だと言われるならまだしも…なぁ




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