第89章 今年のクリスマスは… 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「みくり、聞くまでも無いが
聞き覚えのある、鳴き声がするんだが?
確か、刺身に出来る冷凍のが届くって
そんな話じゃなかったか?」
画像は送って貰ったが
比較する物が無かったし
動画じゃなかったからな
「これ、今日取れた朝どれ??でいいのかな?
の伊勢海老らしいよ?もう直送で来たの。
折角だから、姿造りにする前に
活きてるのを見て貰おうかと…思ってね。
捌き方は、気まぐれクックを何度も見たし
それに、ボイルのも一緒に送ってくれたから
それを捌いて、イメージしたから」
「暴れるんじゃないか?
こんなに大きい伊勢海老だと…」
「氷締めにしたら大丈夫じゃない?」
そう 2人で箱の中でカサカサしている
特大の贈答サイズの活伊勢海老を
しばらく眺めていたのだが
「だったら、頭だけ落としてよ」
「俺がか?」
「食べるでしょ?伊勢海老。
捌かないとお刺身にできないじゃん。
活きてるんだから、美味しいよ?」
みくりが黒い丸い大皿に
箔押しをした様な皿を持って来て
既にその大皿には別の刺身が
敷き詰めたつまの上に
綺麗にあしらいと並べられていて
その大皿の中央が空いているから
みくりはそこに
伊勢海老の姿造りを置きたいのだろうが
「お願い~。後は捌くからぁ、頭だけ」
「鬼の首は狩っていたが…、
伊勢海老の頭は憶えが無いんだがな。
まぁ、奥さんの頼みだからな」
大きな伊勢海老の頭を落とすと
みくりが後はするから
あっちで待っていてと言って
伊勢海老を捌き始めるのを
しばらく見ていて
キッチンからダイニングに戻ると
いつもよりもに鮮やかで賑やかな
テーブルの上に目を向けた
スペアリブのコーラ煮
これは俺も好きだから偶に食べたいと
みくりに頼むもので
それから グラタン
「グラタンはね、ボイルの伊勢海老も
オマケに送ってくれたから、それを
グラタンに入れたんだよ?後ね
冷凍のボイル伊勢海老も何匹かあったから
グラタン作ったついでのホワイトソースで
伊勢海老のテルミドールしたんだよ」
ボイルの伊勢海老だし表面だけ
トースターで焼いたなんちゃってだけどと
みくりは言って居るが
テルミドールからはいい香りが漂って居る
伊勢海老のテルミドールに
カボチャのポタージュスープ
「それは、昨日の残りのやつ」