第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「シャワー先にして来るでしょ?」
「ああ、そうだな。シャワーして来る」
着ていた物を洗濯機に放り込んで
そのままシャワーをして
ラフな服装に着替えてリビングに向かうと
奥さんが昼のふろふき大根に作った
柚子みそが余っていたので
俺が握った小さなおにぎりを
柚子みその焼きおにぎりにしていて
自分の分は先に焼いて
常温にしてあるんだと
嬉しそうに話をしてくれて
話していた通りに
大根をひき肉と甘辛い炒め煮にしてくれていて
夜は夜で 白菜のナムルと
ひき肉が安かったからと
白菜のシューマイを作ってくれていた
それに合うようにしめじとわかめと玉子で
中華風のスープを作ってくれていて
しばらく調子良さそうに
食事を食べていたと思ったら
自分の口元を押えて立ち上がって
そのまま 難しいそうな顔をして
口元を押えたままで座り直して
「大丈夫か?みくり。吐きそうか?」
「いや、そうじゃなくて…
急に口の中に生唾が湧いたみたいになってさ。
吐き出しに行こうかと思ったんだけど、
いや、飲めそうだなってなって飲んだの」
「それ、…よだれつわりって言うらしいぞ?」
「ええぇ?これも悪阻なの?
なにこれっ…、口の中で唾液湧いて溺れる」
「空のペットボトルを持ち歩いて、
その中に吐き出すのがいいらしいぞ?
唾が出過ぎて、脱水になる事もあるらしいからな」
そう話してる間も溜った唾液を飲み込んで
胃の辺りを押さえているので
「これ…、飲まないのが正解かも…。
飲んだら飲んだで胃がムカムカする…かも。
あ、そうだ、あれ、なら。いけるかも?」
そう言って冷蔵庫の方へ行って
チョコミントのアイスを持って戻って来て
チョコミントのアイスを食べていたから
味覚が変わって好きなったのかと思って
「美味いか?チョコミント」
「美味しくはない。食べられるだけで」
要するに体が受け付けるのが
チョコミントアイスと言うだけなのか
スープは飲めるようで
そのスープの中に常温の白ご飯を
少量入れて難しそうな顔をしながら
数口食べて ふぅーっとため息を付いていた
「カンパン食べる、カンパンなら
唾液吸ってくれて丁度いいはず」
買い物に行った時に
備蓄してるマリービスケットと
食べれそうだとカンパンを買っていた様で
カンパンの袋を開けると
小皿にカンパンを数個出して