第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
みくりの悪阻が出てからは
ゴミを纏めて捨てに行くのは
俺の仕事になってるから
俺の出したある意味生ごみを
一応中が見えない消臭袋には入れているが
見つからない様に処理をすると言うのも
自分がまだ実家で暮らしてた頃の
中学高校時代以来…の事ではあるが
そのまま しばらくその出した後の
気怠い倦怠感と付き合いながら
まともに動けそうになって来て
消臭袋に入れたごみを処理して
手を洗ってリビングの様子を確認すると
あれからまだ時間自体は
そんなに経ってなかったので
俺がリビングを出る前と同じ様子で
すぅすぅと規則正しい寝息を立てていて
身重の妻の体調を気遣っての行動なのに
何故か後ろめたさを感じてしまいつつ
付箋に”少しジムへ行って来る”と
走り書きをして 眠って居る
みくりの手の甲に張り付けると
ジムへ行くついでにジョギングして
身体を動かして気分を紛らわせる事にした
それに 今夜は奥さんの方から
それっぽい事をしてもいいと
お許しが出た事だしな
中途半端な行為…だとしても
そう言う期間のスキンシップは
俺だって取りたいと思ってるしな
妊娠中だからこそ夫婦の時間を
大事にするべきだろうからな
そう言う類のサイトを色々と見たが
一緒にお風呂に入ったり
キスやハグもお互いの妊娠や
出産や今後の生活への不安を軽減する
効果もあると書いてあったからな
ジムへ向かいながら
妊娠中のスキンシップや行為について
調べた事を脳内で反芻する
ふたりのルールを決めたりするのも
いいと書いてあるサイトがあったな
これだと決めてしまわないで
これをこうするみたいなのを
一緒にふたりだけのルールを決める物だと
その形が…一番 俺達らしいかと思うしな
そう言った事を”したい気持ち”と
”したくない気持ち”を言葉にして
伝え合うもの大事だとあった…か
そんな事をあれこれと考えながら
ジョギングしている内にジムについて
ジムのマシンでトレーニングしながらも
そんな事を考えていて
割と考え事をしている内に
それなりに時間が経っていた様で
俺の帰りが遅いと心配した奥さんが
LINE通話で電話をして来て
結構いい時間になってると気付いて
慌てて家に戻った
家に戻ると
奥さんが出迎えてくれて
「お帰り、杏寿郎…。お夕飯出来てるよ」