第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
もぞもぞとみくりが
ソファの上で横になる体勢を整えているから
「みくり、眠たくなって来たのか?」
あれから奥さんはちょっとした時間に
こんな風にウトウトしているから
一人の身体でもないし薬も飲めないんだから
風邪でも引かれたら大変なので
お昼寝用にシンサレートの入った
フランネルの4層に中綿毛布を買って
これを着て寝なさいと言ってからは
眠気を感じたらここでこうして
毛布を被ってお昼寝をしてる様だが
相変わらずの眠り姫ぶりだった
眠りつわりと言う言葉があるらしいが
このプロゲステロンの所為で起こる
強烈な眠気も妊娠5ヶ月頃になると
悪阻同様に落ち着いて来るらしいが
まだ 12月だが
その通りだと奥さんは2月ぐらいまで
ずっとこの調子と言う事になるが
すぅすぅと気持ち良さそうに寝てる顔を見ていると
奥さんはどちらかと言うと年齢より
若く見られる方だから
26だと言うと驚かれる時の方が多いが
こうして眠って居る顔はもっと幼く見えるな
よしよしと眠って居るみくりの頭を撫でると
その寝顔をしばらく眺める
もしお腹の中の子供が女の子なら
同じ寝顔を2つ並ぶのを眺められるのか…
この家は新しいから気密性が高いし
暖房無しでもそれなりに室温はあるから
今はペレットストーブを付けているから
この毛布だけでも風邪は引いたりしないだろうが
寒さが本格的になる年明けからは
この毛布の上に元々俺が持っていた方の
寝袋を広げて掛け布団にして
使う様にさせた方が良いだろうな
「みくり、
そのままゆっくり休んでてくれ」
この家の寝室の中から書斎に行けるんだが
テレワークをコロナの濃厚接触になったりしたら
するつもりで書斎のあるこの物件にしたんだが
大きさは2畳ほどのスペースで
作り付けのL字型机と棚があるだけの
ウォークインクローゼットの奥に
ひっそりと配置された書斎だが
ある意味家の端の位置した確立された
独立したスペースだから
デスクの正面に長方形の細長い窓があるが
その窓のカーテンさえ区切れば
自分だけのプライベートなスペースで
何をしているかと言えば
所謂 自己処理でしか無いのだが
ある意味 終わった後に換気出来る窓が
このスペースにあって助かったのかも知れないな
安定期になればそう出来なくもないと言うが…