第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「うちの両親も無理しなくていいって
言ってくれてるんだ。何も正月に
拘らなくても、ちょっと落ち着いた頃に
顔を見せに行けばいいだろう?」
杏寿郎の亀岡のお家には
1月の末の方にまたお邪魔をする事で
この年末年始は家で過ごす日が多くなりそうだな
「うん、2月ぐらいになって
荒木さんの所も二田に戻って来たら。
お祝い持って行かせて貰おうかなって
そう思ってるんだけどね?」
「ん?荒木さんの所、産まれたのか?
確か予定日…今日辺りじゃなかったか?」
産休に入る前に挨拶を荒木さんと
妊娠中はマタニティ関連の仕事で
お世話になって居たからしたんだが
その時に確か12月の17日が予定日だと
そんな話をした記憶がある
「そうなんだよ、荒木さんの所ね。
私のあの例の200gのハンバーグの子が
初産は予定日過ぎるよって言ってたのにっ。
17日の今日が予定日だったんだけど、
今月の1日に生まれたんだってさ」
「そうだったのか、まだだとばかり…。
それはおめでたい事だな。お祝いしないとな。
確か、あそこは女の子だったな」
杏寿郎がテレビ台の所のブックラックから
名前辞典を取り出して来て
「女の子の名前は、7年連続で
陽葵(ひまり・ひなた)ちゃんが
1位らしいぞ?凛ちゃん、結菜ちゃんも
人気らしいな、結愛ちゃんや葵ちゃんも
人気の高い名前みたいだな」
そう言ってその本の名前のランキングが
載っているページを開いて言って来て
「そうなんだ、心愛ちゃんとか
心菜ちゃんとか乃愛ちゃんとか
そんな感じのが人気なんだと思ってた」
「そんな感じの名前も人気だぞ?
で、荒木さんの所は何というんだ?」
「えっとね、お名前はね確か。
陽向ちゃんだったと思うよ?
可愛いよね、ひなたちゃん。
つむぎちゃんとかも人気なんだね~」
みくりがランキングの中の
ある名前を指差して来て
「杏寿郎は、女の子だったら。
この名前がいいなぁ~って思ってそうだけど?」
これと言ってみくりが指差したのは
「杏ちゃん…か?」
「杏寿郎の娘ちゃんには、ピッタリの
お名前じゃない?杏ちゃん。
杏樹ちゃんにして、俺の天使ちゃんとか
って言い出すなら、それはそれで
杏寿郎をほくそ笑みながら見とくし」
「それは全国の杏樹さんに失礼だろう?」
「でも、どっちが分からないけどね?」