第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「えっ、でも…白いご飯じゃないから、
おせちは…作るつもりだったんだけど?
あ、えっと、成瀬さんがね。クリスマスに
お刺身で食べられる冷凍のね伊勢海老を
何匹か送ってくれるって言ってたから…。
冷凍で1ヶ月持つらしいからね…」
みくりが言うに 成瀬さんからの
クリスマスプレゼント…の名目で
みくりの好物の伊勢海老を
送ってくれる話になって居た様で
1匹はクリスマスにお刺身にして
1匹は半分に割って テルミドールにして
1匹はお正月のおせちに
塩焼きにするつもりだったらしい
「3匹じゃなかったらどうするつもりなんだ?」
捕らぬ狸の皮算用ではないが
貰わぬ伊勢海老の皮算用か…
なんとも奥さんらしいと言えば奥さんらしいが
あの成瀬さんが送ってくれるんだから
間違いないのだろうが
「大丈夫っ、足りなかったとしても
大晦日に届くから活きてるのが。
楽天で小ぶりのおせちに入れるのに
丁度いいサイズのが安かったから買ったもん」
三重県の漁師さんから直送で
活の状態で伊勢海老が届くらしい
伊勢海老の捌き方は気まぐれクックを
見ながら捌くから大丈夫と
何故か本人が強気なのが気になるが
お正月のおせちの分は塩ゆでにするだけだしと
「ちょっと待ってくれ、カニは
どうでもいいのに、伊勢海老は食べれるのか?」
あれだけ大好物のカニはどうでもいい感じなのに
伊勢海老についても大好物ではあるが
そっちは大丈夫なままなのか?
エビが良くてカニがダメの理屈は何なんだ?
「伊勢海老は食べれそうな気がする…」
「…気分の問題なのか?それ…」
当の本人も好きでもないチョコミントのアイスを
不思議そうな顔をしながら食べているから
自分の意思とは別の何かが働いてるんだろうが
ミニトマトにイチゴにマリービスケット
赤い物ばっかり食べてる気がするが
ならカニも食べれてもいい気がするがな
「年始は君の弟さんに会いに行くだろう?」
「杏寿郎のお家は?いつお邪魔させて貰う?」
「丁度、来年の正月の辺りが。
君の悪阻がピークの頃になるし、
正月は日帰りで挨拶程度でも良いがな」
「チョコミント…のアイス持って行くとかも
それはそれで、ご迷惑だもんね」
みくりの弟さんは
普段は全寮制の学校に行ってるから
その期間しか会えないから仕方ないとして
時期をずらすか?