第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
高さが210センチあるクリスマスツリーに
オーナメントがついてLEDのライトを取り付ける
「ねぇ、杏寿郎。
このツリーってさ、もしかしてさ。
オーナメントの色合いのパターンが
何種類かあったりしたの?」
「ああ、あったぞ?パープル系と
ブルー系とゴールド系とレッド系と
俺が買ったこのゴールドとレッドが
ミックスのやつだ」
「杏寿郎が好きそうな、色味の
オーナメントだもんね。杏寿郎とお揃い」
ゴールドとレッドで統一された
オーナメントをツンツンと
みくりが指先がつつく
「後は上から、この赤色で金で縁取りした
リボンをツリーに巻き付ければ完成だな」
みくりは割と
こう言う飾りとかのバランスに拘るから
俺が上から巻き付けたリボンの向きや角度や
幅をちょこちょこと修正して行って
ちょっと離れた場所から
ツリーの全体を眺めて
リボンの下に隠れてしまう位置の
オーナメントを外して
オーナメントの飾りの色が被らない様にしながら
全体のバランスを整えて
微調整をして行く
この作業をしている時には
みくりに話しかけると不機嫌になるから
まして今は妊娠してるから
更に拍車を掛けて不機嫌になるだろうと
安易に予想が付いてしまうので
みくりの納得が行く様になるのを
そのまま何も言わずに待って居ると
うんうんっと満足そうに頷いて
位置が気に入る形に落ち着いた様で
「杏寿郎、ツリーの点灯式しようよ」
コンセント式で
電子音のクリスマスソングも
電飾の点灯と共に流れるタイプで
音楽は別のスイッチでOFFにも出来る様だった
セットになっていた電飾も
点滅のパターンも単色で色が切り替わって
白だけになって色んな色のミックスになる
「まだ、17日だけどクリスマスって
感じがするね。ツリー見てると」
「流石にこの大きさだと、店に
置いても良い位だな」
2人でソファに座って
部屋の明かりを落として
しばらくの間ツリーを眺める
「ああ。そうだ、言い忘れる所だった。
君が買い出しを始める前に、
言って置かないと…ダメだったな」
「ん?何?重たい物買わないでいいよって?」
「いや、もう。洗剤やトイレットペーパーとかは
Amazonで定期便にすればいいだろう?
そうじゃなくてな、今年はと言っても
来年の話なんだがな。おせちは注文しといたぞ」