第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
良く…妊娠しちゃったら
妻を女として見れなくなりました…とかて
旦那さんからの相談とかが
知恵袋とか掲示板でありそうな物だけど…
目の前の旦那さんは
妊娠した自分の事を…妻として
女として 求めてくれているし…
そうしながらも… 母親として
変わりつつある私の身体にも
こうして…気を遣ってくれていて
「みくり」
ぎゅううっと身体に縋り付かれてしまって
こっちとしても身動きが取れないんだが
「嬉しい…なって、思ってたの。
杏寿郎みたいな、素敵な旦那さんが
私の旦那さんで良かったなって」
「そうなのか?割と変態呼ばわり
されてた様な気がするんだがな…俺は。
奥さんへの愛が、俺を時にして
変態に変えるんだがな」
「それは杏寿郎の愛じゃなくて、
只の趣味みたいなものじゃないの?」
ピンポォーーーーーン
ドアのインターフォンが鳴って
すいません、宅急便ですーっと
ドアの向こうから配達員さんの声がして
「ああ、丁度いいタイミングで届いたな。
時間指定の時間通りだ」
杏寿郎が何かを時間指定で注文していたらしく
着払いの荷物を待つ時間に
付き合わされていたのでは?と
自分の中で素朴な疑問が産まれて来なくもないけど
佐川さんが抱えていた段ボールの箱は
かなり大きなサイズ感で
小さな子供が立ったまま入れそうな大きさだ
杏寿郎が代引きの料金を支払うと
そのままその大きな段ボールを抱えて
リビングの方へ持って行ってしまって
慌ててその杏寿郎の後を追いかけて
みくりもリビングについて行くと
カッターでその段ボールを
固定してるテープを杏寿郎が
カットして箱を開くと
その箱の中に収められていたのは
特大サイズのクリスマスツリーで
それもツリーだけじゃない
すぐに組み立てて飾れる様に
オーナメントもセットになっているから
あれこれ揃えなくてもこれだけで
お家が一気にクリスマスになるツリーで
「クリスマスツリー!
それも凄い大きいツリー。
これ、結構いい値段…したんじゃ…」
「元々のツリーじゃこの家のリビングには
物足りない位だっただろう?」
確かに元からの120センチのツリーは
この家の広いリビングには
どうにも飾ったはいい物の貧相で
インパクトに欠ける感じだったのだが
「杏寿郎…、ありがとう。
…新しいツリー、嬉しい」