第88章 今年のクリスマスは… 前編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「もう!杏寿郎の所為だからね?
って、出て行かないの?」
「むっ。俺を追い出したいのか?
もう、支度が整うんだったら、一緒に
ここから出れば良いだろう?…そうだなぁ」
フッと影が降りて来て
すぐ目の前に杏寿郎の顔がある
「どうせ、悪者にされてしまったんだし。
俺の所為にされるんだったら、
もう数秒、俺の所為で遅れて貰うのもいいな」
どうせ 悪者扱いされるんだったら
こっちの邪魔をもっとしたそうに言って来て
ちゅ…ぅ…と 唇に触れるだけのキスを
数秒の短いキスを 数回…されてしまって
「……んッ…、も…、ぅ、お終いッ
…や、だ、…ッ、杏寿郎の馬鹿ぁ!」
こっちがお終いにしてと言うと
逆に強く押し付けて来るから
グイっとその身体を押し返して引き剥がすと
そのまま先に部屋を出て
診察室の方へと向かった
少し遅れて杏寿郎が診察室に入って来て
並べて置いてあった椅子に腰かける
医者からは悪阻はどうだと聞かれて
既に悪阻は始まっていると答えた
『妊娠前と比べて、体重落ちてる?
ああ~、だったらこれからもっと
酷くなるからね?あんまり酷くて
体重が急に減ってきたりとか、
水飲んでも吐いちゃう感じだったら電話して?』
「電話したらどうなんですか?」
『外来で点滴だけで済むならいいし、
水飲んでも吐く位で体重が数日で
2キロ減るとかだったら、入院ね。
食べられなくて体重が減っても、
急激にじゃなかったら気にしなくていいし』
今の時期は 好きな時に食べられる物を
食べられる時間に食べたらいいと言われて
他に妊娠中の生活について
質問したい事気になる事は無いかと
医者から確認を取られて
隣に居た杏寿郎がある質問をしたのだが
にこにこっと医者がこっちを見て笑顔になって
『ああ、それね。その辺りも…ね
同じ産婦人科の医者の中でも意見がね
古い医者と新しい医者の中でも
考えがバラバラだったりするからねぇ。
特に、制限はしなくていいよ?
けど…、11週までは…挿入は無しでね』
そう緩い感じに話をして来て
詳しくは待合で説明をして貰ってと言われて
診察室を後にして
受付で会計待ちをしている時間に
妊娠中の夫婦生活についての
注意事項をプリントアウトした紙を持って
看護師さんが割と詳細な指導をしてくれたのだが
会計を済ませて 病院を後にして