第87章 世界で一番僕の姉さん お相手:若干逆ハー気味 現パロ
『はははは、これは中々にガードが堅いな』
『あそ。飯、出来たぞ?
そっちのテーブル座れよ?
2人だけよりも、大勢の方が美味いだろ?』
夕食の用意が出来たと
宇髄が声を掛けて来て
お店で出て来てもいい様な
ワンプレートが目の前に置かれる
いつもは2人だけの広すぎる食卓だけど
こうして宇髄さんと煉獄さんと
一緒に4人で囲むと賑やかだった
「すいません、ご馳走様でした。
とっても美味しかったです」
『野郎2人で飯もなぁ、味気ねぇし?
偶には、こっちでも一緒に飯、
食ってくんね?お前の所も、俺の所も
親は偶ぁーにしか戻らねえしな。
俺の兄弟もみんな家に寄りつかなくなっちまった』
『偶に…なら、いいけど』
宇髄の作った料理の味が
無一郎も気に入った様で
そうつまらなさそうにしながら
無一郎がそっぽを向いたままで言って来て
ガシガシとその頭を杏寿郎が撫でる
『宇髄の飯は美味いからな。
遠慮しないで、もっと食べるといいぞ?
時透弟は、もっと大きくならないとな』
『煉獄さん…は、遠慮しなさ過ぎ…じゃない?』
『あー、コイツは燃費、悪過ぎんの。
コイツの所為で、うちの家計は
エンゲル係数馬鹿上がりよ??』
「ふふふ…、こんな風に
賑やかな食卓は…久しぶりな感じがします」
みくりの言葉にニッと宇髄が
口の端を上げて笑うと
『そ?それは良かったわ。
みくりちゃんと、弟。
うちに飯、誘って良かったわ』
ーーー
ーー
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そして 迎えた金曜日
明日は むいくんと
新しい下着を
ショッピングモールに買いに行く日
先に入浴を済ませて
お風呂掃除をしてくれると
無一郎が言ってくれたから 先に上に上がって
髪の毛をドライヤーで乾かすと
クローゼットの中から
自分が持っている服を引っ張り出して
ベッドの上に 広げて並べて行くと
そのベッドの上の山から
適当に一着トップスを手に取ると
部屋の置いている鏡を見ながら
自分の身体に当てて鏡を睨む様にして
鏡とにらめっこをしては
ベッドの上に持っていた服を置いて
また新しい別の服を
みくりが自分の手に取っては
鏡を見て 身体を反転させながら
自分の姿を確認する
「どうしよう?
明日…何、着て行こうかな?
こっち?それとも、こっち?
あっちのニットのワンピかな?」