第87章 世界で一番僕の姉さん お相手:若干逆ハー気味 現パロ
『すいません、こちらのお家の方ですか?』
そう一人の警察官が みくりの方に
確認を取る様にして声を掛けて来て
「あ、はい…、この家は私の家ですが…」
『少し、お話をお伺いさせて頂きたいのですが…』
そう言って 話が聞きたいと
家の前の道に止められている
パトカーの中に案内されると
このところ無くなっていた
下着の色や柄の詳細を尋ねられてしまって
風に飛ばされた下着が落とし物で
届けられたのかと思って
自分の無くなってしまった下着の
形や色柄についてと
その下着が無くなった時期を詳細に聞かれると
『このまま、署までご同行して貰えるかな?
弟さん、引き取って帰って貰いたくてね?』
「え?弟?むいくんがどうかしたんですか?」
その警察官の話によると
私の下着を盗もうとしてベランダに
侵入して来たある人物を
無一郎が殴り飛ばしたらしく
そのまま 近くの警察署で2人で
事情聴取を受けたらしいのだが
無一郎が 下着を盗んだと思って
殴り飛ばした相手は
実は下着泥棒ではなくて
うちの家のベランダに侵入しようとしていた
不審者を捕まえようとしてくれていた様で
完全な早とちりによる
無実の罪でしか無いのだが
私の弟がしでかした事に関しては
立派な傷害罪で犯罪になるので…
警察の人が言うには
相手の殴られた方も
不法侵入してるのはしているので
その事は不問にすると言ってくれている様で
今からその人に私の方から謝罪をして
弟の無一郎を引き取りに行く事になった
案内された部屋には
無一郎と赤い頬をしている煉獄さんの姿があって
無一郎が下着泥棒と勘違いした人って
煉獄さん…だったのか
部屋には嬉しそうな顔をして
ニヤニヤしてる宇髄さんの姿もあって
『あっ、みくりちゃんじゃん。
これっ、見た?煉獄の顔、マジ受けるぅ。
無一郎、そんな腕してんのに、
パンチ力ヤバすぎッ』
『あのなぁ、宇髄…。
さっきから、人の顔を見て君は笑いすぎだ。
ちょっとは、遠慮と言うものはして欲しいんだが?
っと、ああ、ようやくお迎えが来たようだな』
『………別に、来なくても良かったのに』
「ちょ、むいくん?ちゃんと、
煉獄さんに勘違いして殴ってしまって
ごめんなさいはしたの?すいません、
煉獄さん。うちの弟がとんでもない事を…。
お顔…が、腫れてしまって…」