第87章 世界で一番僕の姉さん お相手:若干逆ハー気味 現パロ
「とりあえず、明日は…家の中の干そう?
それから、下着は、週末に一緒に
買いに行こう?ね?ああ。そうそう、
父さん達からメールが来てたよ?
クリスマスプレゼント送ったからって」
「クリスマスプレゼント?やったっ。
…でも、送ったって事は。
やっぱり、年末も帰って来れない…のか…」
ぎゅううっと無一郎が
寂しそうにしているみくりの身体を
包み込む様にして抱きしめると
「父さんと母さんは忙しいから、
中々日本には帰って来れないけど。
姉さんには、僕が居るから…。
大丈夫だよ?ずっと一緒だから」
「うわぁーーん、むいくんッ。
ありがとう、むいくん。優しい、大好きッ」
自分の身体に抱きついて来る
みくりの頭を
よしよしと無一郎が撫でながら
自分の頬をみくりの頬に合わせる
「みくり姉さんの事は、
父さんの分も、兄さんの分も護るから。
後…、どうでもいいけど。
僕が優しいのは、姉さんにだけ…だから」
「んん~ん?今、何か言った?」
小さな声で言ったからなのか
みくりの耳には届いて居なかった様で
ううんと無一郎が首を横に振ると
「何にも、言ってないよ?
ねぇ、みくり姉さん。
週末さ、僕とデートしない?」
パチパチとみくりが
大きな目を瞬かせていて
目を丸くさせながら無一郎を見ていた
「デート?むいくんと、お出かけ?」
「そ、お出かけ。下着…買いに行くんでしょ?」
ぱぁっとみくりの顔が明るくなって
「うんうん。行く行く!
ショッピングモールでお買い物してぇ~。
メガイチゴタワー一緒に食べようよ?」
一人では食べきれない大きさの
大きなイチゴパフェを食べたいと
みくりが無一郎に言って来て
「じゃあ、そうしようね?姉さん」
約束と言いながら無一郎が小指を差し出して来て
無一郎の小指に自分の小指を絡めると
指きりげんまんをして 約束をする
「わぁ~い。週末楽しみだね?むいくん」
「うん、そうだね。姉さん。楽しみだね」
ーーー
ーー
ー
流石にこれ以上 下着ばっかり無くなると
週末までに下着が無くなってしまいそうだったので
無一郎の言う通りに
次の日の朝は洗濯をして
ベランダではなくて 室内に干す事にした
干し終わった 洗濯物を見て
その下着を指差すと