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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第21章 惣菜屋さんと煉獄さん 後編 お相手:煉獄杏寿郎


「…………」
「どうか、なさいましたか?」

「いや、その……」
「あの、もしかして…、
白ご飯…が欲しいとかですか?」

「えっ、いや、決してそのような事は…」

「ありますよ、白ご飯…。
トキ叔母さんが、炊いて
おいてくれていたので。それも沢山……。
いつもこんな沢山、
お米炊いたりしないのに……」

何故か大量の白米が炊いてあったのだ
家に帰ったら 保温されたご飯があった

今から炊こうと思ったら
時間が掛かってしまうが
どうにも 都合よく
炊けたご飯があったから

ご飯が食べたそうだった彼に
そう声を掛けてみると

「でしたら、頂いても…?その…、
厚かましいお願いではあるのですが、
できたら、
大盛りでお願いしたいのですが……」

「いいですよ。どうぞ、沢山ありますので」


不思議だった

いつも彼は 
沢山お惣菜を買ってくれるから

ご家族の分を買っているだと
思ってたんだけど…


見ている方が
見ているだけでお腹がいっぱいに
なってしまいそうな

そんな 食べっぷりで……

「俺は、きゅうりの煮物は初めてだが…。
これは冬瓜の様で、美味いな。
こちらは、店では出さないので?」

「ああ、これは、出せないんですよ。
育ち過ぎた大きな
きゅうりでないとできないので。
私もこれ……、好きなんです。
夏になると、父がいつも作ってくれて。
今、杏寿郎さんが言った事と同じことを
私も父に言ったものです……。
どうしてこんな美味しいのに、
お店で売らないのって…」


スッと手を重ねられて

「毎年、俺の為に…きゅうりの煮物を
作って頂きたいのだが?」

「あら。さつまいもでなくて、
よろしかったのですか?」



ドーーーンと
花火が打ちあがる音が
少し離れた場所から聞こえて来る




























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どうでもいい補足

・育ち過ぎたキュウリの皮を剝いて
ぶつ切りにして、出汁、みりん、醤油、砂糖
で煮ると……。冬瓜みたいな感じになります。
キュウリ、育ち過ぎるのが楽しみになる美味しさ。
家庭菜園されている方は、育ち過ぎた時の対策に。
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