第86章 巣ごもりのその後 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
洗い物を始めてしまって居て
「なっ、なぁ、みくり。
何か食べたい物とかあるか?」
「別に、無いよ。今は…、あんまり。
お腹空かないから要らないかな?どうして?」
みくりが出来て無かったら
しばいてくれてもいいと言って居たが
性欲が突然パッタリと無くなってしまって
イライラしてるし
眠気も酷いし
その上食欲まで無いんだから
出来てる…と考える方が自然だよな
「ねぇ、杏寿郎。明後日の事…なんだけどね?」
明後日と言うと今日は28日だから
30日の話なのではあるが
「ああ。明後日か?
明後日の30日がどうかしたのか?」
俺のその返事がお気に召さなかったらしく
ムッとみくりが顔を顰めると
「どうかしたって、待ってたんだよ?ずっと」
「いや、それは、俺も30日は、
ずっと待ってたには待ってたんだがな?
その、まだ気が早いとは怒られそうなんだが。
小さなホールケーキでも買って、
帰って来るつもりだったんだしな。俺は」
「ケーキ…買って来てくれるつもりだったの?」
ポロっと…洗い物をしながら
みくりが涙を流し始めて
「いや、その…、
泣かせるつもりは無かったんだ。
調子も悪そうだし、それに、今朝は食欲も
無いんだろう?買っても、食べられなさそうか?」
「杏寿郎~~、違うの、嬉しいの。
まだ、結果見た訳じゃないけど。
旦那さんが、そう言ってくれたのが
その、嬉しかったから…ってだけだしッ」
そう言えば 妊娠中は
情緒が不安定になり易いんだったか
奥さんは割と涙もろい所があるが
いつも以上に涙もろくなるのかもな…
ここまで 状況証拠じゃないが
妊娠の兆候が顕著に現れてるんだから
これで妊娠してないなんて
オチがあるとも俺にも思えないから
「30日は、0時過ぎたらする?
それとも、朝起きてすぐの方がいい?」
「30日は、平日だしな。
お祝いもしたいから、夜だな。
仕事から、帰ってからだな」
「LINEで画像送る?結果の」
「いや、俺が帰ったら教えてくれ。
直接、奥さんの口から聞きたいからな」
「うん、分かった。そうするね」
結果は聞かなくても
奥さんが飯を食わない時点で
出来ている方で確定してる気がするが…
とは 言ったら怒られそうなので
言うのは止めて置こうと思った