第86章 巣ごもりのその後 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
かなり眠気が強いらしく
「…う、ん、ありが…と…」
そうみくりが言うと
そのままソファにぽてっと横になって
すよすよと寝息を立てている
これ…仕事になるのか?
明日は日曜日で休みだから
この調子で一日寝ててもいいとしても
月曜日からどうするんだ?
お湯張りが出来るまでの時間に
すぅすぅとソファで寝息を立てている
みくりの身体を冷やさない様にして
ハンモックで寛ぐ時に使って居る
大判のブランケットを身体に掛けると
眠り姫になっている みくりの
傍らに杏寿郎が腰を降ろして
妊娠中の眠気に関して更に詳しく検索する
この今の状況を生み出してるのは
プロゲステロンと言うホルモンが
関係をしているらしく
体温を高く保つだけでなくて
妊娠その物の維持にも大きく関わっているらしく
逆にプロゲステロンが正常に分泌されないと
受精しても着床する事が出来ずに
不妊の原因になったり
妊娠が継続できずに流産する原因にもなるらしい
「…ぅ、…ん…」
僅かに隣で眠って居た
みくりが身じろいで
よしよしと杏寿郎がその頭を撫でた
あのイライラにしても
この異様なまでの眠気も
奥さんの身体が妊娠してる状態を維持する為に
分泌しているプロゲステロンの所為なのだと
そう考える様にすればいいのかもな
ーーー
ーー
ー
それからと言う物…
奥さんの眠気はかなり深刻な様で
11月28日の朝…
そんなに寝ても寝ても眠いのなら
休めばいいと言ったのにみくりは
仕事には行くと言って聞かなくて
俺の分の朝食はいつも通りに
用意をしていたのに
自分の分にはフルーツヨーグルトと
スープだけを用意していて
「何だ?みくり。
自分の分は…どうしたんだ?」
「うーん、それが、この頃さ。
寝てばっかりだからなのか、
お腹が空かないんだってば、欲しくないの」
「君が、食事を摂らない…なんて…あるのか?」
「食べたくないんだって言ってるじゃん、
いいよ、杏寿郎が食べてるの見てるから」
そう言って そのフルーツヨーグルトと
スープしか用意してないのにも関わらずに
それを俺が朝食を食べて食後のコーヒーを
飲み終わるまでの時間を掛けて食べていて
食べるのならまだいいが
それも全部用意した分を食べきらずに
そのままシンクへ運んで行って