第86章 巣ごもりのその後 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
そんなこんなで
俺の両親と一緒に嵐山に行く
11月26日を迎えてしまった訳だが
特に俺の両親と一緒に行動をしていた時の
みくりの様子はイライラしてる様な
そんな感じもなくて 楽しそうに
トロッコ列車に乗って
うちの両親と紅葉を楽しんでいたので
内心ホッとしたのはホッとしたのだが
みくりの体調も気になったので
泊る様にと言われたが家に戻る事にした
その亀岡からの帰りに車内で
みくりの様子がいつもと違うのに気が付いた
イライラしてる様子が落ち着いたのは
俺としては喜ばしい事だったのだが
「やっぱり、紅葉は京都がいいよね?
るり渓の紅葉も綺麗だったけど、
嵐山の紅葉も綺麗だったなぁ~」
そう助手席のみくりが
上機嫌で話をしていたので
俺もそれに合わせて話をしていたのだが
会話をしている途中だったのにも関わらずに
みくりから返事がなくなって
「…みくり…?どうかしたのか?」
杏寿郎が声を掛けるも
返事は無いままで
道路工事の交互通行で
停車した時に助手席の方を見ると
みくりは ウトウトと眠ってしまっていて
会話してたのに眠ってしまったのか?
車に乗り込んだ時に体調を聞いたが
今日は調子がいいと言ってたのに?
すぅ…すぅ…っと 気持ち良さそうに
うたた寝と言うよりは しっかりと寝てる…な
停車しているのを良い事に
”妊娠超初期 眠気”を検索して
スマートフォンをスタンドにセットすると
ホルモンの影響で眠気を感じる場合があるが
その強さの程度も持続期間も
個人差があると言う事だったが
みくりが生理の前辺りに
眠たい眠たいと呪文か呪いの様に
言って居る事はあっても
眠ってしまうのは見た事がないし
こうして出掛けたりしても
助手席で眠り姫を決め込んだ事は
付き合い始めた時から今までにも
一度も無かったから…
それも 名前を呼んでも起きない位の
抗いがたい眠気…なんだろうが
この抗いがたい眠気にみくりは
どうにも勝てない様で
帰りの車の中で寝ていたのにも関わらず
家に帰ってもそのまま風呂のお湯張りが出来るまでも
眠いのを我慢できない子供の様になって居て
「お湯張りが出来たら、起すから。
みくり。君は、
そこで休んでてくれていいぞ?」