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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第21章 惣菜屋さんと煉獄さん 後編 お相手:煉獄杏寿郎


ちぅっとみくりの頬に彼の唇が触れて
そんな口付けをされるとは思っておらず
思わず面食らってしまった

「みくりさん。
これは……15年前の俺からの
りんご飴へのお礼だ…」

そう言って 頬に手を添えられて
視線に捉えられてしまう

口付けの予感に瞼を閉じると

そっと唇に触れるだけの口付けをされて
唇を離される

「これは、あの日に俺を見つけてくれた礼……」

「あの、煉獄さんっ。
お礼は……結構っですよ。
だって、今お礼を
しなくてはいけないのは……」

「貴方の方だと……?だが俺には、
まだまだ、貴方に礼を
言いたい事があるが……」

「私には、煉獄さんに
お礼を言って頂くような
事なんて、何も…」


ギュッと強く抱きしめられてしまって

「俺は……、
嬉しいとすら感じてしまった」

その声からは 自責に念にも似た
そんな感情の色が見えて

「煉獄さん…?」

「店で貴方を見かけた時。俺はすぐに
りんご飴をくれたのは貴方だと気付いたが。
貴方は、俺を憶えておられない様だった。
それを貴方に確認しようと、
あぐねいている内に。
貴方の、縁談が決まったと噂で聞いた。
それが貴方の幸せになるのであればと
そう…思いっ…俺はっ」


そうか そうだったのか

彼が求婚してくるようになったのが
2年前からだったから
その時からだとばかり…思って居たけど

彼はその前から 
私を憶えていてくれていて


だったら… いつから?


「みくりさん。俺は一度は身を引いたが。
その後に後悔しかなかった。あの男に
一時ではあったが、貴方を委ねる事を
許した自分が許せない。それに俺は
あの時12だった、子供の俺には何も
出来ようもなかったのは真実だが……」


彼の言う事はもっともだ

子供の彼が それをどうこうなんて
できやしない

「貴方が……ご実家に戻られたと知って、
喜ばしいと思いこそはすれど。
俺は…気が気ではなかった…、
心穏やかに過ごしては居れなかった。
もし、貴方が
他の男の求婚を受け入れたらと思うと」


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