第85章 秋は巣ごもり 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
露天風呂に一緒に入った後は
館内着に着替えて岩盤浴を一緒に
しに行こうと言われたので
ちょっと抵抗があるんだよなぁ
正直 岩盤浴着は厚手になっていて
汗を掻くのを前提にしてあるから
下着は着けなくていいって
女性専用の所から抵抗ないんだけど
男女共用の岩盤浴は躊躇してしまう
その先の部分が目立ったりとか…
ならない様になってるけど
人がウロウロしてる場所を
ノーブラノーパンでウロウロするから
正直抵抗があるんだけども
脱衣所の出入り口の方から
岩盤浴のあるエリアに移動する
ある物が目に入って来て
「何あれっ!杏寿郎見てッ。
あそこのちょっと高い所テントあるよ?」
「ああ、本を読んで寛げるみたいだな」
「あの、グランピングテントで?」
「あっちに、ハンモック型の天井から
ぶら下がってるテントもあるぞ?」
天井から小さなテントがぶら下がっていて
天井のからロープで1ヶ所と床のからの
ロープで3ヶ所固定されていて
ぶらぶらと揺れる様だ
「ハンモックなの?テントなの?」
どっちつかずのソレを指差して
杏寿郎に確認すると
『ハンモックテントですよ~。
どうぞ、お連れ様同士でしたら
お二人様、ご一緒でもお使いいただけますので』
温泉のスタッフの女性がそう
こちらに声を掛けて説明をしてくれて
「これっ、2人で使えるんですか?」
「ええ、どうぞ。こちらの
ハンモックテントの方、200キロまで
ご使用可能になっておりますので」
「杏寿郎、あそこで一緒に本読めるって」
「まぁ別に夕飯まで時間は、
まだまだあるから構わないが…」
上で吊り下げられているだけなので
ハンモックよりもゆらゆら感があるな
近くにあった京都のグルメ雑誌を1冊持って
知らない間に目当ての本を見つけて
既に中で読んでいる杏寿郎の隣に
うんしょとよじ登って上がると
その横の空いてるエリアに寝転がる
「これ、面白いね。杏寿郎」
「ん。これだろ?」
杏寿郎がAmazonの商品ページを
こちらに見せて来て
「だがな、これは、2人で家で使うのはなぁ」
「結構安いのに?あ、スタンドの方か」
「これが、200キロに耐えられても
スタンドが200キロに耐えられないんだ。
あの不動産屋に連絡して
天井にフック取り付けてもいいかと
相談して貰ってみるか?あの家の持ち主に」