第85章 秋は巣ごもり 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
クロールから平泳ぎにバタフライと
ひとしきり泳いで納得したのか
杏寿郎がこっちに戻って来て
「久しぶりにジムのプール以外で
泳いだって感じがするぞ?
どうだ?一緒に泳がないか?」
「平泳ぎでいいなら…、顔濡れるし」
ちょっとだけ杏寿郎に付き合う事にして
「中条には、プールがあるのか?」
「あるよ?B&Gの温水プールがね。
そこで、水泳教室もしてるから。
夏休みの短期と、平時の分とね」
並んで平泳ぎで泳ぎながら
そんな話をしつつ
「あんな綺麗な水場があるから、
川ででも泳いでたのかと思った」
田舎のイメージが強いからなのか
杏寿郎がそう言って来て
「じいちゃんが子供の頃は、
川で泳いでたらしいけど。
川は危ないんだよ?
急に深くなってたりとか。
流れが速くなる場所があるから、
それに雨が降ったりしたら水が濁るでしょ?
生活排水とかも流れてる訳じゃない?」
「顔、水に入れて本気で泳いだら
それなりに、速いんじゃないのか?」
頭を上げたままであれだけ泳げるなら
きっと普通に泳いだら
みくりはそれなりに泳げる気がするが
「ヤダよ、まだ、夕食済むまでは、
化粧したままで居ないとでしょ?」
「夕食済んだ後ならどうだ?」
「そこまでして、泳ぎたくないし」
「前に水無瀬島のプライベートプールで
潜水しただろう、25メートル行けるか?」
「杏寿郎はさ、温泉に来たの?
それとも泳ぎに来たの?
多分25メートルは出来てたから、
ギリギリ行けるとは思うけどさぁ」
小学生とか中学生の時みたいに
大人になったら泳ぐ方には
そんなに振らないと思うんだけどな
プールの隅でまだ泳いでる旦那さんを見ると
泳ぐの好きなんだろうなって思うけど
ジムに行っててプールもあるから
旦那さんは偶に泳いでるんだろうけど
「妊娠したら、一緒にジムのプール行かないか?
妊娠中は良いんだろう?プール」
「体重の管理にって事?
確かに寒い真冬にフラフラと
外を歩くよりは良いかもね」
ひとしきり泳いで納得したのか
あっちに露天風呂に入りに行こうと
杏寿郎が言って来て
さっきのジャグジーのあった方へ戻ると
外は2つ露天風呂があって
温度が熱い方と普通の方があるらしくて
「熱い方でしょ?杏寿郎は」
「ああ、温水プールはお風呂には、
ぬるめの設定温度だからな」