第85章 秋は巣ごもり 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
こんな風にね 二人で過ごせなくなるけど
それでも未来が
1年後 3年後 5年後 10年後…
どの未来を想像してみても
楽しそうだなって思えるし
そうなりたいなって
わくわくしてるんだよ?私ね
きっと… 杏寿郎も
そんな風に感じてるのかなって
ぎゅっと繋いで歩ていた手を
みくりがしっかりと握ると
ぎゅっと杏寿郎が手を握り返して来て
同じ気持ちなんだなって 言葉にしなくても
分かるような気がしてる
「やっぱり、いいな」
「え?何が?」
「何…て、言われなくても。
君も感じてて、分かってるだろう?
俺と君との、夫婦の形の話だが?」
私が 今感じてるこれが
私達の夫婦の形なんだって
杏寿郎が言って来て
そっか これがそうなのかって
妙に納得してしまっていた
「ねぇ、杏寿郎」
「ん?何だ?」
「私さ、結構…好きかも?」
「そうか?俺も、気に入ってるぞ?」
何をとは言わずにそう返したら
何がとは言わずにそう返して来て
「ねぇ、杏寿郎」
「今度は何なんだ?」
「好き…だなって、思ってた所」
「それ、ここで言うか?普通」
呆れた様に杏寿郎が後頭部を搔きながら
ちらっと周囲を確認しながら
そう返事をみくりにすると
ムッとみくりが悪いのかと
言いたげにして顔を顰めるから
はぁーーっと杏寿郎が大きなため息をついて
「いいじゃんかっ、今、そう思ったの。
今、そう感じたんだもんッ…んんーんっ!?」
こっちがそう言い終わるのを
待つ事もなく
杏寿郎がキスをして来て
塞がれるだけのキスではなくて
喋っていた途中だったから
開いたままの口の中に舌を押し込まれて
そのまま 深い深い方を
それはそれは念入りにして頂いてしまっていて
「んぅ、やぁ、ンん゛…んぐ…ふ、ん」
肩を叩いて止めようとした手の
手首を掴まれてしまって
そのまま舌と唇を貪られる
気のせいじゃなかったら
凄い気の所為じゃなかったら
おっぱい揉まれてる気がするのは気の所為?
「んぅ、ダメっ…、ここじゃ…んんッ」
ギュッと空いていた方の手で
思い切り杏寿郎の手の甲を抓った
「ダメって、言ってるでしょーー?」
「しっ、仕方ないだろう?
奥さんに、そう言われたんだったら。
俺には応じる義務があるだろう?」