第85章 秋は巣ごもり 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
子供を対象とした
習字や英語 器械体操やピアノ絵画
クラッシックバレエやダンス 太鼓等
地元の人が講師となって
教室をする場所を気にせずに
安心して教室を出来る様にと
行く末は子供の学習塾や
水泳教室が出来る温水プールを建設して
体育館やグランドも整備して
少年野球やサッカー少女バレーにも対応すると
将来的には市バスと提携をして
送迎を利用者が少ない市バスの利用に
役立てたいのだと言う計画をしてるらしいが
「だって、何曜日にどこどこ、
何曜はこっちとかって、送迎するのも
面倒じゃない?同じ場所で全部済めばさ。
子供に送迎が出来ないのが理由で
習いたい習い事、我慢させなくていいでしょ?」
10年20年の計画にはなるが
中条市は将来的には市の方が
小学校と中学校を統合して9年制にする
小中一貫校を建設するのを予定としていて
「だったらもう、全部そこに纏めちゃえばさ。
送迎しなくてもさ、自分で学校から
習い事まで通えるんだよ、田舎でも。
どうせスクールバスが必要になるけど。
今はスクールバスに一般の人を
乗せてる地域あるなら、逆でもいいよねって」
「市バスに通学で子供が乗るのは、
私立の小学校とかなら分かるが。
その逆もあるのか?」
ボリボリとお菓子を食べながらそんな
児童館の事情とスクールバスの話をしていて
「ねぇ、話してたらキリがないから、
そろそろ、休憩終わりにしようよ?
話は歩きながらでも出来るよ?」
綺麗にシートを畳み直して
空になって軽くなった弁当箱を片付けると
るり渓谷の散策の続きを楽しんだ
一番奥にある通天湖には小さなダムがあり
そこからは水がカーテンの様に綺麗に
均一になって落ちていて
自然の滝も美しいがこうしてできている
人工の滝もまた違った美しさがある
しばらくその景色を楽しんで
元来た道を戻って行く
「子供が生まれたら、中々今までと
同じ様に、こんな風に君と2人だけでデートを
愉しむと言うは難しくなるだろうが」
「それよりも、子供が居ないと出来ない
楽しそうな事とか行きたい場所とかも
増えたって顔してるよ?違った?」
みくりの言葉にいいやと
杏寿郎が首を左右に振ると
「君の言う通りだ、違わない」
「いいね」
「うん?何がだ?」
「だって、楽しみな事ばっかりじゃん、未来」
「ああ、そうだな」