第85章 秋は巣ごもり 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
それからお弁当を食べ始めて
「でもさ、杏寿郎と一緒にお弁当は
付き合ってる時には作ろうとかって
思わなかったと思うんだよね?」
「いや、俺は君が、おにぎりと
サンドイッチの両方を用意するとか
言って居たから、手伝う方がいいよなと」
「でも、また一緒に何か料理したり
しても良いかもね?ああ、前にも
おせちの時にお手伝いして貰ったけどさ」
紅白なますを手伝って作った時の話を
みくりが杏寿郎に言って来て
「もう、今年の正月の話は良いだろう?
それにしても、この景色の中で
ハイキングしてからのお弁当は最高だな」
「そうだね、丁度紅葉も
今が身頃で、凄い綺麗だもんね。
この、紅葉してる葉の色って
杏寿郎の髪の毛の色みたいだね、綺麗」
「男に綺麗はおかしいんじゃないのか?」
俺の言葉にみくりが不思議そうな
顔をしてこっちを見ていて
「綺麗なのは、紅葉の方だってば。
でも、紅葉をバックにして見る
私の旦那さんは確かにいつもより、
カッコ良くて、素敵に見えるかもね?」
「何だ?かもね、なのか?」
「でも、ここに紅葉観に来ようって
言ってくれたのは、ナイスだったよ。
温泉と、グランピングしか、私も
思いつきもしてなかったもん」
「カニもナイスだろう?」
そうおにぎりを両手に持って
頬張りながら杏寿郎が言って来て
「そうだね、温泉の方に泊まろうって
提案してくれた事もナイスだったけどね?」
「お弁当済んだら、おやつの時間だろ?」
お弁当を食べ終わると
買って来たおやつの
披露をする事になって
「俺は、これだな。かば焼きさん太郎」
「私は、ぷちぷち占いかな?
後はね、よっちゃんイカ」
「俺はビックカツだな、それから
モロッコヨーグル、この酸味とな
木のスプーンみたいなのがいいんだ」
「確か前にそのモロッコヨーグルの
製造をしてる会社のテレビ観たよ。
大阪の西成にあるよね?確か元々はね
チョコレートを作ってたんだけど、
夏場は暑さでチョコの製造が出来ないからって」
モロッコヨーグルの独特の酸味と
粉っぽさが残る様な舌触りを
杏寿郎が味わって居ると
「最初はそれこそ、二毛作じゃないけど。
夏場だけだったみたいだけど、
次第にモロッコヨーグル1本に
生産を絞ったみたいだよ?テレビで言ってた」
「確か、これのでかいのあるよな?」