第85章 秋は巣ごもり 後編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「ちょっと待ってね、アルコールの
ウエットティッシュと、消毒液出すから」
みくりが自分のバックから
消毒液とウエットティッシュを出して
杏寿郎にそれを差し出して来る
自分の手を綺麗に消毒すると
みくりが取り皿用の紙皿を
自分の杏寿郎の分を用意して
紙皿の上に割りばしを置いて
杏寿郎の前に置くと
どっちからも食べ易い様にして
持って来ていたお弁当を広げる
「みくり、これ、コンビニで
お昼用に買ってた、ほうじ茶な。
おにぎりもサンドイッチも食べれるのはいいな」
鮭フレークのイクラ入りの親子おにぎりに
混ぜ込みわかめのおにぎり
ちりめん山椒のふりかけのおにぎりと
定番の玉子サラダのサンドイッチに
これまた定番のツナマヨのサンドイッチと
ハムとチーズとレタスのサンドイッチ
おかずの方は1つはロピアで買った
唐揚げがドーンとミニトマトと
ブロッコリーと一緒に入っていて
残りの2つには ハートにカットして
並べ直した玉子焼きに
杏寿郎が食べたいと言った冷凍食品の
牛カルビマヨネーズと
前日に用意して置いた
サツマイモが入ったひじきの煮物に
朝に用意したサツマイモの蜂蜜バター焼きに
ホウレンソウのソテーと
鮭のマヨチーズ焼きに
ちくわに胡瓜を詰めたものと
タコさんウィンナーが並んでいて
おかずの隙間には ミニトマトと
ブロッコリーと飾り切りをした
胡瓜が入っている
「弁当なんて食べるは、
高校卒業して以来かもな」
「付き合い出した頃に、どこか
行く時に作ろうかって聞いたの
悪いからいいって言ったの杏寿郎だよ?」
「いや、あれはだな。まだ、その君とは
付き合い出したばっかりだっただろう?
お互いに大学生だったから、
弁当のおかず代とかをな、君に全部世話になって、
負担してもらうのも悪いと思ったんだ。
俺は昔から沢山食べるしな」
「私の所は、お米もだけど、
お野菜とかも沢山、送ってくれたから。
来月になったら、大根と白菜が届くから。
柚子もあるし、柚子大根とか
おでんとか、お鍋にしてもいいね」
みくりがそう言いながら
別の取り皿に新しい箸を使って
用意して置いたおかずを
1品ずつ全部綺麗に盛り合わせていくと
「はい、これ、おかずね。杏寿郎」
「ああ、ありがとう。
なぁ、みくり、頂きますにしよう」