第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「いいよ、それはこっちがするし。
さっき頼んだのが終わったら、
サンドイッチのパンにバター塗って欲しいな。
その間に全部詰め込んじゃうから」
玉子焼きを焼き終わたらしく
まな板の上でそれを切り分けて
「ハートにする?玉子焼き」
「ハートの玉子焼き?」
「こうやって、普通に玉子焼き切って
真ん中で斜めにカットして、こうするでしょ?」
切った方が外側に向く様に並べると
玉子焼きがハートの形になる
「ハート、確かにハートに見えるな」
みくりは茹でた卵の殻を剥いて
適当にカットして玉子サラダにすると
冷蔵庫からハムとチーズとを出して来て
杏寿郎が切った胡瓜とさっきちぎって
晒して置いたレタスを杏寿郎に託して
「もしかして、俺が挟むって事か?」
うんとみくりが頷いて
「そう言う事、つまみ食いしてもいいから。
この入れ物に1つ分は作ってね?」
と言うノルマを与えられて
ダイニングのテーブルで今は
サンドイッチを挟む仕事をしている
みくりは竹輪にさっき
俺が切った胡瓜を詰めていて
それをカットすると
昨日買った プラスチックのピックで刺していた
タコのウインナーの頭にもそれを刺していて
「サンドイッチもさ、4つに切って刺す?
あ、スプレットのクリームチーズあるから
ブルーベリージャムと、一緒にロールサンドにする?」
炊飯器で炊いたご飯を分けると鮭フレークと
混ぜ込みわかめとを混ぜていて
残った分はちりめん山椒を掛けるつもりの様だ
「イクラまだあるから、親子おにぎりにしようよ」
そう言いながら どんどん小さめの
混ぜ込みわかめの三角のおにぎりを握って
大きめの皿の上に並べていて
「ちりめん山椒のは、どうする?混ぜる?
それとも乗せる?中に具みたいに入れる?」
「そうだな、中に入れて置いてくれ」
綺麗に色分けされたおにぎりが
大皿の上に並んでいて
大きさも綺麗に揃っている
「おにぎり、握るの早いな」
「まぁね、中条の家でミニトマトするのに
あっちでそのまま食べる時とかに
おにぎり、おばあちゃんの手伝いをして
みんなの分握ったりしてたから。割と得意かも?」
使捨ての容器に2つ おにぎりだけで満たして
皿の上に残ったおにぎりを手に取ると
パクっとそれに齧り付いて
「美味しいよ?杏寿郎も食べる?」