第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「杏寿郎っ、それってさ、私と杏寿郎の…。
2人の写真集って言うか、思い出の
アルバムみたいなのって事?」
「ああ、こんな画像もな、あるから、
それを作るなら使えないかと思ってな?」
そう言って杏寿郎が見せて来たのは
あの数種類ピンク色をしたの婚姻届けと
自分達の結婚指輪の画像で
「だったら、私もあるもん、これとか」
杏寿郎の誕生日に私がプレゼントした
ディーゼルの時計の画像を
杏寿郎の方へ見せて
「それだったら、奥さんも
写真集作るのに賛成してくれるか?」
「あれだよね?富士フイルムとかで
してくれる、フォトブックみたいなのだよね?」
スマートフォンでフォトブックを
みくりが検索を掛けて見ていて
「だったら、今から結婚してからの、
半年分を1冊作るとしてだ。
毎年、1冊、家族のアルバム代わりに
それを残して行くのはどうだ?」
「そうだね、それもいいかもね。
でもさ、子供がね?もし…近い将来にね
2人目とか出来たら、どうするの?」
「別に、編集の仕方が変わるだけで
画像のデータさえあれば、子供は
子供でそれぞれに、フォトブックを
その子その子に残してやればいいんじゃないか?」
そう当然とでも言いたげに
杏寿郎が言い切って来るから
なんとも旦那さんらしい考えだなと
そんな風に感じてしまうのは
私の気の所為では無い様だ
「10年後には10冊の、
20年後には20冊、30年後には30冊
俺達の思い出が目に見えて残るんだからな」
「うん、そうだね。そうなるのかな?」
「孫ができたら、家に来た孫に
じいじとばあばの若い頃と。
パパだか、ママだかの
子供の頃を見せてやるのも良いかもな?」
どうやら 杏寿郎の脳内では
既に子供を通り越していて
孫が自分達の家に遊びに来る未来まで
想像が この気が早すぎる旦那さんには
しっかりと出来てしまっている様で
どこまでって思ってしまいながらも
杏寿郎らしいなって思ってしまって
昨日の銀杏並木のある場所まで
写真を撮りに一緒に支度をして出かけた
ついでに 銀杏を拾う為の
ゴム手袋とビニール袋を持参して
杏寿郎と一緒に家を後にした
銀杏の並木がある場所まで歩いて
上を見て それから下に目を向けると
地面には銀杏の黄色い扇の様な
形をした葉が地面に黄色い絨毯を作っていて