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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第21章 惣菜屋さんと煉獄さん 後編 お相手:煉獄杏寿郎


ふっと目の前に
ふわふわとした雲が表れて

それが綿菓子だと気が付いた


「どうぞ?お嫌いでなければ…の話だが」

「ありがとうございます…」


煉獄さんが差し出して来た
綿菓子を受け取ると
その白い綿菓子にかぶり付いた

懐かしい 甘さが
口の中に広がる

あれ?でも…


「あの」

「どうか、なさいましたか?」


「煉獄さんの、分は……?」

「ああ、それでしたら。ご心配なく」

そう言って
私が持っている綿菓子の
まだ口を付けていない方向から
煉獄さんが綿菓子にかぶり付いて

「甘い…ですね」

そう言った

「あ、……あのっ。煉獄さんっ
その、私が…口を付けたやつですよ……?」


「何を仰るかと思ったら、そんな事か。
昨日の夜に唇を重ねた仲だと言うのに。
しかし、それをお気になさるとは……。
やはり貴方は、可愛らしい人だ……」


可愛らし…い?

今 可愛らしいって言ったの?


「あまり、からかわないで下さいまし。
私は、その様な歳ではありませんし…。
そんな、可愛らしいなどと
…到底言える様な物では……」

「だが、俺は感じた事を言ったまでですが?
貴方が可愛らしいと、
感じたからそう言ったんだ。
みくりさん、……貴方は可愛らしい。
可愛らしいだけでなくて、魅力的な女性だ…。
それもとても…」

「また、その様なお戯れを…。
私ではない、どこぞのどなたさんにでも。
その様な事は仰ったら如何です?」

「何故。貴方はそう仰る?
俺は…、貴方にしか、
そうは言ったりはしないが?」


どうして この人は

こうも 次から次へと

こんな言葉ばかりが

思いつくのだろうか?


「あまり…、からかわないで…
下さいな。その様な事ばかり…」


彼の言葉の全てが真実なのか

そうでないのかも……読み切れない




「だが、久しぶりに来てはみたが……
祭りは悪くないですね……」



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