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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第21章 惣菜屋さんと煉獄さん 後編 お相手:煉獄杏寿郎


「金魚すくいか…、昔から
あまり得意ではないのだが……」

「でしたら、あちらは……如何です?」

「ヨーヨー釣りか。
目当ての色が欲しいと……駄々を捏ねて、
親を困らせた覚えがありますが……
懐かしい……」

駄々を捏ねて ご両親を困らせる
煉獄さんを想像してしまい
みくりは噴出してしまった

「くすくすくす。煉獄さんにも
その様なお可愛らしい時期が
あったのですね……」

「俺を何だと
思われているのですか?貴方は」

「ですが、煉獄さんはお若いのに
とてもしっかりなされているので……」

スッと煉獄さんが
私の髪に手を伸ばして来て

「あ、あの……、煉獄さん?」

「ああ、申し訳ない。
驚かせてしまいましたか?
いや、貴方の髪に何か白い物が
付いて居たように見えたのだが…、
気のせいだった様だ。だが…」


そう 言葉を一旦区切ると
彼が顔を上げて
こちらに視線を向けて来て

煉獄さんと視線がぶつかる

「だが、……俺がいくら大人びて
落ち着いて見えた所で、貴方との年齢差が
埋まる事も縮まる事もない…と言う物」


決して 何年経ったとしても

それは どうしたって

埋まる事は なく……

でも そう言われてしまったら

彼が まるで

そうしたいと思って
急いで大人になっている

なろうとしている

そう 言っている様にも取れてしまって


でも 私の思い違いで無ければ

その理由は……


そんな事を言われたら

勘違いしてしまいそう


揺らいで しまう
自分の心が

ゆらゆらと揺らいで


許されてもいいんじゃないかって

そう望んでも いいんじゃないかって


自分の幸せを… 求めても…

彼との未来を 望んでも

許されるんじゃないかって

ぼんやりと そんな事を考えていた
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