第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
杏寿郎が言う
自家製のピクルスと言う言葉が引っかかる
自家製?あれは果たして自家製と呼べるのかと
おじさんのトマト農場の新作の
ミニトマトのピクルスのミニトマトを食べて
残っていたピクルスの汁に
昨日の残った野菜を漬けただけなのに…?と
少々 みくりは複雑な心境ではあったけど
杏寿郎は美味しそうに食べてたから
それはあまり考えない様にして
またしても 長いもとセロリとニンニクを
この旦那さんに与えてしまっている
自分が居るんだから どうしようもない気もする
これ以上 精を付ける必要があるのかと
「ご馳走様、片付けでもするか」
「あ、うん、そうだね」
杏寿郎が手を出して来たので
空いた皿を重ねて手渡すと
そのままシンクへと運んで行くので
その杏寿郎の後ろを追いかける
いつもの様にお湯張りをしながら
夕飯の皿を洗って 食洗器にセットする
お湯張りを待つ間に
私は柚子茶で杏寿郎はコーヒーを
ハンモックの上で一緒に楽しんで
「今日はさ、私が買った入浴剤?
ちょっと違うけど、それをさ
お風呂に入れてもいい?今日も
お風呂の後さ、エステごっこしたりするの?」
「いや、今日はエステごっこじゃなくて、
撮影会ごっこするだろ?あれ、着るか?
前に中華街で着た、チャイナドレス」
「えぇ?それ、本気で言ってたの?
そして、まさかのコスプレ撮影会?」
「まぁ、普通に下着だけでも良いがな?
ドレス着るのに揃えた一式あるだろう?
あの白のやつでもいいし、クリスマスの時の
普通の赤い下着でもいいぞ?」
このそう言うのを全力で楽しみたい
旦那さんの事だからしたいんだろうけどさ
撮影会だと聞いて騙されたら~って
AVにありがちな設定のえっち…
「俺はいつだって本気だからな?
それより、みくり。
何を用意してくれたんだ?」
「安物のシャンパンだよ。
後ね、炭酸もあるから。シャンパンだけより。
シュワシュワマシマシに出来るよ」
「風呂で飲むのか?シャンパン」
そう言って杏寿郎が首を傾げて来るが
「飲んでもいいけど、シャンパンだし。
入れるんだってばお風呂の中に」
「シャンパン風呂か、リッチな感じするな」
一緒に飲めなくてもお酒を楽しめる
方法をみくりなりに考えたのかもな
「金箔がね入ってるやつ」
そう言って嬉しそうに見せて来て