第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「るり渓谷、紅葉有名だもんね。
ネットで画像みたけど、綺麗だったよ。
杏寿郎のその一眼レフも持って行けば
写真沢山撮れるよ、きっと」
そんな話をしながら 手を繋いで
今度は別の道を歩いて戻って来て
帰りに餃子の無人販売所で
夕飯の餃子を3パック購入して
持って来ていたエコバックに入れる
「これって、盗まれるよね?ギョーザ」
「まぁ、無人の野菜とかの販売所と
同じ様なシステムだがな。日本だから
出来るのかも知れないが、割と
窃盗事件起きてるけどな、餃子の
無人の販売所はしばしばニュースに
出てるイメージだがな。持つか?」
杏寿郎が餃子を持つかと聞いて来たので
その手に餃子の入ったエコバックを預けて
自分達の棲んでいる家を目指した
買って帰った餃子を焼いて
家にあったロピアで買った肉団子と
ありものの野菜で中華風スープを作って
卓上のフライヤーを出して
一部を揚げ餃子にしながら揚げたてを頂いた
「みくりは、餃子焼くの上手いな」
「え?水溶きの小麦粉あったら、誰でもできるよ」
買った餃子を羽根つきの餃子に
パリパリにいい焦げ色を付けて
みくりが焼いてくれたので
褒めただけだが 餃子焼くのは
誰でも出来ると言われてしまって
挿し水の中に10対1で小麦粉を入れるだけで
ひたすらに触らないで待つのが
基本なのだと言われてしまった
餃子を焼く時に失敗するのは構いすぎらしい
「あ、そうだ、長いも買ってたでしょ?
おじさんのさミニトマトのピクルスと
一緒に長いも漬けてさ。ミニトマトと
長いものピクルスにしたんだよ。
箸休めに食べない?残ったセロリもそうしたの」
そう言いながら 元はミニトマトの
ピクルスだったはずの瓶には
色々な野菜が追加されていて
ニンニクも残ったの入れたからと
瓶を傾けながらその中に
一緒に浸かっているンニクを探していて
「ニンニクもピクルスにしたのか?」
「美味しいよ?ニンニクのピクルス。
割と何でもピクルスになるよ?
はい、これね、食べてみて」
そう言って 小皿に1種類ずつ乗せて
こちらにそれを差し出して来る
ミニトマトはあのおじさんのミニトマトなので
間違いはない美味さなのだが
長いもとセロリとニンニクもさっぱりとして
普通に食べるのとはまた違って美味かった
「美味いな、自家製のピクルスも」