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ひみつのひめごと【鬼滅の刃/R18】

第21章 惣菜屋さんと煉獄さん 後編 お相手:煉獄杏寿郎


「輪投げのコツは、色々ありますし。
一番簡単なのが、
今私がした方法……でしょうかね」

ストンと みくりの投げた輪が
景品に見事に入って落ちる

「もしやと思ってお尋ねするが、
輪投げはお得意で……?」

驚いたと言いたげに彼が
そう言って来て

「さぁ、どうでしょう?」

そう答えるとふふふふと
余裕ぶった笑顔を見せた


輪投げを終えると
私の手には5つの景品があって
彼の手には2つの景品があったのだが

知らない間に周囲に出来ていた
ギャラリーの中に居た
小さな子供たちにそれをあげて来た

再び 並んで
来た時よりも少し 人出の増した
大通りを歩き始める

自分の隣を歩いている
煉獄さんへ声を掛ける

「ふふふ。輪投げ、久しぶりにしました。
大人がしても、楽しいものなんですね」

「勝負には負けてしまったが、
貴方のその笑顔を見られたのであれば。
安い物だ。勝負と言ったんだ、
俺に何かして欲しい事はあるだろうか?
言って頂ければ……何でも」

「うーん、そうですねぇ。
でしたら、もう一勝負…と言うのは?」

そう言ってみくりが指したのは
射的の出店だった

「ああ。射的か。あれであれば俺も得意だが。
しかし、いいんですか?勝たせて頂いても」

そう自信ありげに言っただけの事はあり
結果的には煉獄さんの勝ちだったのだが

勝ったと言うのに煉獄さんの顔は
あまり楽しそうではなくて

「あの、どうかなさいましたか?」

「確かに、
この射的の勝負は俺の勝ちだったが。
全体として捉えれば、
1対1で引き分けと言う事か……」

そう釈然としないと
言いたげに漏らしていたので

彼は勝負事となると
熱くなるタイプのなのかしら

だったら……このままで
終わらない方がいいのかも

「だったら、延長……なさいますか?」

そう提案して

みくりは金魚すくいの屋台を指さした
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