第84章 秋は巣ごもり 中編 お相手:煉獄杏寿郎 現代パロ
「そうだな、丁度日が暮れる時間だから。
ちょっと、歩いて、河川敷まで行くか?
帰りに、無人販売の餃子でも買って帰るか?」
「うん、そうだね、それもいいかも?
あそこの餃子焼いて、家にロピアで
買った冷凍の肉団子あるから、
白菜やらと一緒に中華スープにするね?」
その辺を散歩するだけだから
適当に簡単に化粧をして
日が暮れたら冷え込んで来るから
少し厚めの上着を着て
餃子を入れるエコバックと
小さめのリュックにそれを
財布とスマートフォンと一緒に入れて
「準備できたよ、杏寿郎。お散歩行こうよ」
準備が出来て 杏寿郎と家を出ると
杏寿郎が手をこちらに出して来て
その手を握って繋ぐと
ぎゅっと恋人繋ぎにされて握られる
自分達の家がある住宅が密集してるエリアから
ちょっと離れた場所にある
スーパーとコインランドリーと
クリーニング屋がある所を通り過ぎて
ペットショップの前で
中を気にしていたから
「見るか?中」
「え?何も買わないのに?見るの?
あ、でも、ウサギのおやつ買おうかな?」
「うさぎの?なんで、うさぎなんだ?」
「いや、荒木さんの所、お祝いを
産まれたら渡そうと思うんだけどね?
ウサギ居るから、ウサギちゃんにも
お土産をね?あげようかなって」
みくりは俺の部署の同僚の
荒木さんから色々と話を聞いている様で
そのお礼も兼ねてお祝いをと
考えている様だった
「だったら、中見ていくか?」
犬や猫のおやつならイメージが
何となくに出来るが
ウサギのおやつか そんな物があるんだな
キャベツや人参を食べてるイメージしか無いが
ペットショップの店内には
カラフルなリードや
小型犬に着せる服
色々な種類のドックフードや
キャットフードが並んでいて
キャットフードの缶の煽り文句を見ていると
缶つまばりの物でも入ってそうだな
「もしかして、美味しそうだって思てる?
そう言うのの製品開発って、人間が
食べてるって言うけど、薄味だから
人間の味覚は宛てにならないらしいよ?」
「じゃあ、人が食べる意味あるのか?
宛てにはならないんだろう?全然」
「うーん、私はそんな会社で働いてる
知り合いが居ないから知らないけどさ。
ほら、やっぱり自分達の物作りに
対する誠意とかさ、意識の表れじゃないかな?
まぁ、知らないんだけどね」